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農中:3月末のCLO残高は7兆円超え、昨年末比で6000億円増

更新日時
  • 1-3月期の投資ペースは鈍化、それまでの3四半期は1兆円増
  • 案件とリスクリターンを勘案した結果で鈍化に意図はない-奥理事長

農林中央金庫のローン担保証券(CLO)の保有残高は3月末時点で7兆4000億円となった。引き続き投資を拡大したが、1-3月期の直近の四半期では伸び率が鈍化した。

  22日に発表した2019年3月期決算によると、3月末時点の残高は昨年12月末比で6000億円(8.8%)増加した。昨年末までの3四半期は1兆円前後のペースで積み上げていた。保有残高は1年前と比べると1.9倍の水準となる。市場運用資産の11%がCLOだとしている。

Japanese Bank's $61 Billion CLO Binge Reaches Politicians' Radar

農林中央金庫本店

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  同日会見した奥和登理事長は1ー3月期のCLO投資の伸びが鈍化したことについては「意図はない」とした上で「案件とリスクリターンを勘案した結果」と説明。今年度については投資計画があるわけではなく案件ベースで判断していくと述べた。

  会見に同席した大竹和彦専務は「詳細分析や適切なリスク管理体制の下、リスクリターンを勘案しながら厳選して投資をしている」として、投資対象はトリプルA格に限定しているとも語った。

過去1年で急拡大した農中のCLO投資

足下では伸びが鈍化

出所:農中の決算資料より

  CLO投資を巡っては、米国で裏付け資産となるレバレッジドローン(高リスクローン)の市場が過熱。利回りの高さが投資家の人気を集め、18年の発行額は過去最大となった。市場リスクを指摘する声も高まり、金融庁は今年1月、大手7銀行グループに対し、CLOに特化した一斉調査を実施。さらに、CLOなど証券化商品を保有する際の規制強化も決め、3月31日から適用している。 

  農中を筆頭に日本の金融機関は欧米のCLO市場で主要な投資家の一角を占めており、規制の強化が買い控えにつながるかどうかにも注目が集まっていた。

(3段落目に記者会見の内容を追加します.)
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