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5月21日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、米中貿易懸念ーポンドは下げに転じる

  21日のニューヨーク外国為替市場では、ブルームバーグ・ドル・スポット指数が小幅上昇。米中貿易協議に関連して好戦的な言葉が伝えられたことに支えられた。英国の欧州連合(EU)離脱を巡り、メイ首相が2度目の国民投票を実施する可能性に道を開いたことで、いったんは楽観が広がったものの直ちに期待は後退した。豪ドルやNZドルの弱さもドル指数を後押しした。

  • ニューヨーク時間午後4時41分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%上昇。ドルは主要10通貨に対してはノルウェー・クローネとカナダ・ドル、スウェーデン・クローナを除いておおむね堅調
  • 中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報で編集長を務める胡錫進氏は、「米国の不合理な態度を見ると、米国は貿易合意成立を急いでいないと中国側は考えるしかない。ならばそれを長引かせようというのが、中国の結論だ。米国側は神経衰弱に陥るだろう」とツイート
  • メイ首相が新たな提案を発表した後、ポンドは一時5月3日以来の大幅高となったが、懐疑的な見方が台頭するのに伴い、下げに転じた
  • 円のほか、豪ドルやNZドルも安い。オーストラリア準備銀行(中央銀行)のロウ総裁は雇用ペースの促進に向け、6月の政策決定会合で利下げを検討する考えを明らかにした
  • ドルは対ユーロでほぼ変わらずの1ユーロ=1.1164ドル。対円では0.4%上げて1ドル=110円49銭。ポンドは対ドルで0.2%安。一時は0.7%上昇する場面もあった

欧州時間の取引

  ブルームバーグ・ドル・スポット指数が過去4営業日で3日目の上昇。貿易戦争を巡る懸念が背景。EU離脱合意案への支持を取り付けたいメイ英首相最後の試みを控え、ポンドは1月半ば以来の安値に下げた。
原題:Dollar Gains Amid U.S.-China Concern as Pound Fades: Inside G-10(抜粋)
Dollar Advances as Pound Slips to a Four-Month Low: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が反発、貿易摩擦巡る最新動向に反応

  21日の米株式相場は反発。今月は貿易摩擦関連での行きつ戻りつの展開が金融市場の焦点になっているが、その状況は収束する兆しを見せていない。米国債は続落。

  • 米国株は反発、ファーウェイへの米製品禁輸措置の一部緩和を好感
  • 米国債は続落-10年債利回り2.43%に上昇
  • NY原油先物は反落、米中摩擦の景気への悪影響を警戒
  • NY金先物は反落、約2週間ぶり安値-株とドルが上昇

  米商務省は前日、中国の華為技術(ファーウェイ)に対する米製品の禁輸措置に関し、同社製品を使っている一部の米企業に90日間の猶予期間を与えると発表。これを受けてS&P500種株価指数は上昇した。ファーウェイなどを米市場から事実上締め出すとの米政権発表を受けて前日大幅安となっていた半導体株は、4営業日ぶりに上昇した。

  S&P500種株価指数は前日比0.9%高の2864.36。ダウ工業株30種平均は197.43ドル(0.8%)高の25877.33ドル。ナスダック総合指数は1.1%上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp)上昇の2.43%。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。米中摩擦が景気に及ぼす悪影響が拡大する可能性を警戒した。ボストン連銀のローゼングレン総裁は、貿易摩擦を巡る不確実性が米経済見通しに下振れリスクを加えていると指摘。経済協力開発機構(OECD)は2019年の世界成長率予想を下方修正した。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は11セント(0.2%)安の1バレル=62.99ドルで終了。同限月はこの日が最終取引日となった。ロンドンICEの北海ブレント7月限は21セント高の72.18ドル。

  ニューヨーク金先物相場は反落、約2週間ぶり安値となった。株式市場の反発とドルの上昇を背景に、逃避先としての金需要が後退した。米政府はファーウェイに対する米製品の禁輸措置の一部について猶予期間を与えることを明らかにした。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.3%安の1オンス=1273.20ドル。

  貿易を巡る主要経済国の当局者発言や動向が入り混じる中、高リスク資産は5月に入り荒い値動きを続けている。こうした混乱の中でも、S&P500種は過去最高値更新まであとわずかという水準を保っている。

  イーバリュエーター・ファンズのケビン・ミラー最高経営責任者(CEO)はブルームバーグとのインタビューで「相場の2大動因は、心理とファンダメンタルズだ」とし、「市場は明らかに不透明感を好まないが、ファンダメンタルズの観点から言えば金融市場は今も非常に強い」と語った。

  米国債は短期物を中心に下落。欧州債市場で英国債が取引終盤に下げ足を強めたことや、ハイテク銘柄を中心とした米国株の上昇が背景。
原題:U.S. Stocks Bounce Back on Latest Trade-War Moves: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Bear Flatten as Gilts Slide, U.S. Equities Rally
Oil Dips as Trade Standoff Muddies Outlook for Economic Growth
PRECIOUS: Gold Slides to 2-Week Low as Dollar, Equities Advance

◎欧州債:英国債は終盤で下げ足強める、中核国債も売られる

  21日の欧州債市場で英国債が取引終盤に下げ足を強めた。メイ英首相がEU離脱を巡り、国民投票再実施の議会採決を提案すると表明したことが手掛かりとなった。中核国債もつられて下落した。イタリア、ポルトガル債は上昇。株式相場は前日の下げから回復した。

  • 英10年債利回りは一時5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して1.11%。事情に詳しい関係者3人の情報として、EU離脱協定を国民投票で問うべきかどうかについて、首相が議会の採決にかける見通しだと報道されたことが材料
  • ドイツ10年債利回りは2bp上げてマイナス0.07%、フランス10年債利回りは2bp上げて0.33%。イタリア10年債利回りは6bp下げて2.64%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Late Slide in Gilts Drags Core Europe Lower; End of Day Curves(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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