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ドル・円は110円前半、米金利上昇が支え-豪ドルは利下げ示唆で下落

更新日時

東京外国為替市場のドル・円相場は1ドル=110円台前半で小じっかり。米長期金利が上昇する局面でドル買い圧力がかかったほか、日本株の下げ渋りなどを背景にリスク回避に伴う円買い圧力が和らいだ。オーストラリアドル相場は豪中銀総裁の6月利下げ検討発言を受けて下落した。

  • ドル・円は午後3時55分現在、前日比0.1%高の110円20銭。110円02銭を日中安値に一時110円26銭まで上昇
  • オーストラリアドルは対ドルで0.5%安の1豪ドル=0.6877ドル。一時0.6871ドルと先週末に付けた1月3日以来の安値(0.6865ドル)に接近
  • ユーロ・ドル相場は3日以来の安値を更新。欧州議会選挙への警戒感や全般的なドル高で一時0.2%安の1ユーロ=1.1144ドル
米金利持ち直しがドルをサポート

市場関係者の見方

外為どっとコム総研の神田卓也調査部長

  • 米利下げの織り込みはさすがにやり過ぎだったので、米金利はいったん底を打って戻り気味
  • パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長講演で利下げへの言及がなかったことや米経済は成長との発言が米金利上昇を支援した可能性も

ソシエテ・ジェネラル銀行の鈴木恭輔為替資金営業部長

  • 株が思ったより下げていないこともある中で、ドル・円はリスクオフからの調整気味に戻している米長期金利などが支えも、方向感はあまりない
  • 米中通商交渉についてはヘッドラインで上下はするものの、意識がG20(20カ国・地域首脳会議)での米中の動きに向いている中で方向感を生み出すものになりづらい
  • 足元で良い米経済指標が続く中で、きょうの米中古住宅販売で米長期金利の上昇余地や、ドル・円がそうした動きにどの程度連れるのか確認したい

SMBC信託銀行プレスティアの二宮圭子シニアFXマーケットアナリスト

  • イタリア財政を懸念する動きが再び出ていたり、メルケル独首相の求心力が低下している中で、今週の欧州議会選挙で大衆迎合的な志向が強まると政治不安からユーロの下押し材料になりかねない
  • ユーロ・ドルは1.11ドルを割ってくると心理的節目1.10ドルを意識するようなユーロ売りが強まる可能性も

背景

  • 米10年債利回りは先週の相場で2.3%台を付けた後、低下が一服。21日のアジア時間の取引では一時1ベーシスポイント(bp)上昇の2.43%
  • 日経平均株価は29円安で終了。米株価指数先物など海外株の落ち着きから午後にはプラスに転じる場面も。中国人民銀行(中央銀行)による流動性供給を受け、中国株も上昇
  • パウエルFRB議長は講演で、「米経済は逆流にもかかわらず、成長持続や力強い雇用創出、賃金上昇を示しており、これら全ての背景には落ち着いたインフレ圧力がある」と発言
  • ロウ豪中銀総裁は21日の講演で、6月に利下げを検討すると言明
    • 7日の政策決定会合の議事要旨によると、豪中銀は雇用市場のさらなる改善がなければ利下げが適切となる可能性が高いとの認識で一致
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