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話題株:電機の粘り腰銘柄キーエンスの変調、リスク回避は最終局面か

  • 年初からアウトパフォームしてきた銘柄、5月は優位性に陰り
  • 米中摩擦で電機に対する弱気強まる、クライマックスとの見方も

日本株市場で最大ウエートの電機株が幅広く売られる中、4月まで値持ちが良かったキーエンスが変調の兆しを見せている。粘り腰銘柄への売りは業績懸念によるリスクオフ(回避)の強さを表すと同時に、投資家心理の弱気が最終局面に近づきつつあるとみられている。

  TOPIX電機指数は年初からことし高値を付けた4月17日まで20%上昇。うち時価総額最大のキーエンスの同期間の上昇率は29%だった。一方、同高値から5月20日までの下落率は電機指数の7.8%に対してキーエンスは9.8%。電機株の中で資金の「逃げ場」となっていた同株の優位性に陰りが出てきた。

リスクオフの強さ示す

  米国は15日、中国の通信機器メーカー、華為技術(ファーウェイ)が米国の市場とサプライヤーにアクセスすることを制限する動きに出た。米中通商摩擦の激化による業績警戒から、20日のフィラデルフィア半導体株指数(SOX)は4%下げて3月8日以来約2カ月半ぶりの安値を付けた。  

  ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長は「きょうはこれまで値持ちが良かった銘柄への売りが目立つ。米中覇権争いの影響を個別企業がどこまで受けるか不透明で、テクノロジー株の価格変動への警戒からいったん外す向きが多い」と指摘。キーエンスや東京エレクトロン、日本電産は「中国景気の回復期待から4月までパフォーマンスが良かったが、米中交渉の結果次第ではその前提条件が変わりかねない」と言う。

  半面、そのような銘柄群は「業績がしっかりしていて投資家の評価が高いことが共通点」と奥村氏。日本株は全体としてかなり売られている部分があり、企業評価が高い銘柄は「米中貿易リスクが和らげば株価は戻ってくる」と同氏は考えている。

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