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モルガンS「不死身」の投資銀行家、ウーバー後IPOも主幹事獲得か

  • モルガンSのグライムス氏はフェイスブックIPOも手掛けた
  • 痛手を負ったように見えたが、ウーバーでも主幹事

ウォール街とシリコンバレー企業のパイプ役を果たすモルガン・スタンレーのマイケル・グライムス氏は、何があっても傷つかない「テフロン」投資銀行家と言えるかもしれない。

  モルガン・スタンレーは2012年のフェイスブック新規株式公開(IPO)で主幹事を務め、グライムス氏はその中心人物だったが、この株式上場は散々な結果に終わり、投資家は損失を被り、訴訟が相次いだ。ライバル金融機関の目には、グライムス氏がひどい痛手を負い、主幹事の座を今後は手放さざるを得ないように見えた。

  だが、グライムス氏のチームは健在だった。多数の米新興テクノロジー企業がIPOを今年目指す中、フェイスブック以来の大型IPOで主幹事の座をつかんだ。配車サービス最大手、米ウーバー・テクノロジーズの案件だ。

  ウーバー上場は想定通りには進まず、上場後の2営業日でIPO価格から18%値下がり。20日の米市場でも下落し、一時5.9%安の39.46ドルとなった。

  それでもグライムス氏は強靱(きょうじん)だ。関係者の多くは、同氏の活躍は続くと予想している。新興企業の事情に詳しい複数の関係者によると、エアビーアンドビーなど同氏がIPO主幹事獲得を狙っているとされる企業が、ウーバーの波乱の幕開けを理由にIPOを先送りする公算は小さい。グライムス氏は依然、シリコンバレー企業のIPO引き受けで圧倒的に他をリードし、同氏と張り合えるのはゴールドマン・サックス・グループでテクノロジー業界を担当するライアン・リマイ氏だけだと語る投資家もいる。両氏ともエンジニア出身だ。

  モルガン・スタンレーの広報担当者はコメントを控えた。

  ウォール街の銀行はすでに、ウーバー後のIPO案件で前進している。ゴールドマンとモルガン・スタンレーなどは、スラック・テクノロジーズが数週間以内に予定する直接上場を手掛けているとみられる。株式上場に向かっているユニコーン企業にはこのほか、シェアオフィスを運営する米ウィーワークや、 データマイニングの米パランティア・テクノロジーズなどがある。

原題:Morgan Stanley’s Teflon Banker Chases Next Deal After Uber (1)(抜粋)

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