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メイ英首相、関税同盟型の離脱法案検討と関係者

更新日時
  • 関税同盟型の取り決めのアイデアは閣僚らの辞任を招く恐れ
  • メイ首相は今週行う離脱に関する重要演説で自らの案を提示も

メイ英首相は、6月3日の週に議会提出を予定する「欧州連合(EU)離脱協定法案」について、最大野党・労働党の支持を得るため、関税を巡るEUとの関係が一層緊密になる可能性を秘めたプランを検討している。事情に詳しい関係者の1人が明らかにした。

Theresa May Hits Campaign Trail For EU Election

メイ英首相(5月17日)

写真家:Toby Melville / WPA Pool / Getty Images

  確定した部分はまだないものの、メイ首相は今週行うEU離脱に関する重要演説で自らの案を提示することもあり得る。

  メイ政権の当局者らは、EUとの国境を行き来する物品の検査が不要になることを保証する関税同盟型の取り決めを想定した新法の策定作業を進めており、このアイデアは議会の行き詰まり打開に向け、EUとの関税同盟への恒久的な残留を求める労働党にアピールする狙いがある。

  関係者によれば、メイ政権と労働党との超党派協議が先週物別れに終わったにもかかわらず、来月の離脱協定法案の議会採決に向け、関税取り決めのプランを推進するかどうか首相のチームは検討を続けている。

  メイ首相はEU以外の国々と通商協定を自由に締結できるようにするためEUとの関税同盟から離脱すると約束してきた経緯があり、今回のようなアプローチは閣僚らの辞任の引き金となりかねない。首相がレッドラインを踏み越えた場合、離脱推進派や党首選に野心を抱く閣僚らが辞める危険が最も高い。

  退陣スケジュールを6月に確定させることにメイ首相が同意したことを受け、離脱強硬派のジョンソン前外相が次期首相候補の本命と目されているが、与党保守党の党首選を争う2人の最終候補に残るには下院議員らの支持確保が不可欠だ。

  ユーガブが10-16日に実施した党員調査によれば、全体の66%が「合意なき離脱」を支持し、首相の離脱案への支持は27%にとどまった。次期党首の有力候補であるジョンソン氏とラーブ前EU離脱担当相は、いずれも合意や移行期間がないままEUを離脱する用意があるという立場だ。

Why Labour Also Needs to Deliver Brexit

How Labour-held constituencies voted in the U.K. referendum

Sources: Brexit vote estimate from Chris Hanretty of UEA; Press Association 2017 election results

原題:May Mulls Customs Arrangement Plan to Keep Brexit Deal Alive (1)
May Faces Brexit Showdown as Ministers Jostle to Succeed Her
(抜粋)

(与党の党首選に向けた動きを追加して更新します.)
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