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HIV感染予防薬の高額設定に批判-年間230万円

relates to HIV感染予防薬の高額設定に批判-年間230万円
Photographer: Bottles ofTruvada
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Photographer: Bottles ofTruvada

2012年、米ギリアド・サイエンシズの抗ウイルス薬「ツルバダ」が初のエイズウイルス(HIV)感染予防薬として米国で承認された。政府の資金援助の下で実施された長年の研究の成果だった。

  だがそれから7年がたった今、米国におけるHIV感染予防の動きは勢いを失っている。暴露前予防投薬(PrEP)と呼ばれる予防療法でツルバダを手にできているのは、ごく一部の人に限られているのが現状だ。

The House Committee on Oversight and Reform holds a hearing on Gilead, a company that makes an expensive HIV prevention drug, in Washington, DC.

公聴会で証言するギリアドのダニエル・オデイCEO(5月16日)

撮影: Bill O’Leary/The Washington Post via Getty Images

  エイズ活動家や一部の医師は、ギリアドが設定している年間2万1000ドル(約230万円)というツルバダの価格が普及の妨げになっているとして批判を強めている。米政府は米疾病対策センター(CDC)が保有する特許を活用してギリアドにロイヤルティー(特許使用料)支払いを求めるなどし、価格を引き下げるべきだと、活動家らは指摘する。

  ツルバダの価格を巡るこうした批判を受け、米下院の監視・政府改革委員会は16日、ギリアドのダニエル・オデイ最高経営責任者(CEO)を招き公聴会を開催した。

  神経科医で、PrEPの普及を目指す活動家団体「プレップフォーオール・コラボレーション」の共同創業者アーロン・ロード氏は、ギリアドによる高い価格設定が原因で普及が滞っていると指摘。ツルバダが承認されて以降も、HIV感染率はほとんど変わっていないと述べた。「ツルバダの価格を1カ月当たり15ドルに引き下げるべきだ」と述べた。同団体は、ツルバダの価格を巡りトランプ政権に嘆願書を提出している。

  これに対しオデイCEOは、ツルバダがより広く普及するよう努めていると説明。無保険の人には医薬品を無料で提供しているほか、保険加入者でも自己負担分を支払えない人に補助金を出していると述べた。ギリアドのツルバダ開発費は11億ドル。同薬は、HIVの治療薬としては2004年に承認された。

  オデイCEOは公聴会で、「ツルバダを開発したのはギリアドだ。他の誰でもない」とし、CDCの特許は無効だと主張した。

  ツルバダを開発したのはギリアドだが、HIV感染予防薬としての利用を現実化する上では米政府も深く関わった。CDCが猿を使って実施した初期実験では、ツルバダを構成する2つの成分の組み合わせの方が、成分が1つの場合よりも予防効果が高いことが示唆された。連邦政府は、HIV感染予防を目的としたツルバダの成分の利用に関する特許も取得。それら特許は、エイズ活動家らが最近発見するまでは広く知られていなかった。

  特許弁護士でイエール大学法科大学院の研究員でもあるクリストファー・モーテン氏はインタビューで、「ギリアドはCDCの技術を無料で利用し、CDCや納税者に見返りを提供していないように見受けられる」と述べた。モーテン氏はプレップフォーオール・コラボレーションの要請により、CDCが保有する特許を精査。特許は有効であり行使可能だと結論付けた。

原題:Gilead’s $21,000 Drug Gets Blame for a Plateau in HIV Prevention(抜粋)

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