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債券下落、株高・円安や需給緩和観測が重し-流動性供給入札は無難

更新日時

債券相場は下落した。1-3月期の国内総生産(GDP)が市場の予想に反して2期連続のプラス成長を維持したことを受けて日本株が上昇し、ドル・円相場が円安に振れたことを背景に売り圧力が掛かった。また、今週は入札3回に対して日本銀行の買い入れオペが1回にとどまることから、需給緩和観測も上値の重さにつながった。

  • 長期国債先物6月物の終値は前週末比14銭安の152円62銭。一時152円54銭まで下落
  • 新発10年債利回りは、日本相互証券の前週末午後3時の参照値より1ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.05%と、14日以来の高水準
  • 新発20年債利回りは1.5bp高い0.365%

市場関係者の見方

三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト

  • GDPの結果を受けて市場はポジティブに反応、株高・円安を背景に債券も値を下げた
  • ただ、GDP統計はヘッドラインの数字が強いものの、個人消費や設備投資など内需関連の弱さが目立つため、徐々に冷静になっている面もある
  • だんだんと反応がニュートラルになる中で、債券の需給要因を意識
  • 週内の入札予定からすると若干需給は緩みやすい

パインブリッジ・インベストメンツ債券運用部の松川忠部長

  • 今日も含めて週内に入札が3回あることを考えると、いったん買いポジションを落としておこうという動きになりやすい
  • 22日の20年債入札が意識されてじりじりと売られる展開
  • 消費増税延期の可能性もGDPの結果だけで消えるとは思えない

流動性供給入札

  • 対象は残存期間5年超15.5年以下
  • 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.37倍、同年限の前回入札は3.54倍
  • 最大利回り格差は0.009%、平均利回り格差は0.008%
  • パインブリッジの松川氏
    • 入札結果は無難だったが、入れ替えやヘッジで売りが出ている
  • 備考:日本債券:流動性供給の過去の入札結果(表)

背景

  • 1-3月期の実質GDP速報値は前期比年率2.1%増と、2四半期連続のプラス成長。ブルームバーグ調査の予想中央値は0.2%減
  • 日経平均株価はGDP発表後に一時、前週末比0.9%高まで上昇。結局は0.2%高の2万1301円73銭で引けた
  • ドル・円相場は一時1ドル=110円32銭と、7日以来の水準までドル高・円安が進行
  • 今週の入札は22日に20年債、20日と24日に流動性供給
  • 日銀オペは21日に残存期間1年超5年以下と5年超10年以下を対象に実施予定

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.160%-0.165%-0.050%0.365%0.540%不成立
前週末比+0.5bp+0.5bp+1.0bp+1.5bp+1.5bp ー
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