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5月17日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが主要通貨に対し上昇-貿易懸念の再燃で逃避需要

  17日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが主要10通貨全てに対して上昇。中国から対米通商協議に消極的な姿勢が示唆されたことから、安全資産を求める動きが強まった。ポンドは下落し、週間ベースでは2017年10月以降で最大の下げとなった。

  • ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。過去5日間で4日目の上げとなった。米消費者マインド指数が大幅に上昇したことも手掛かり
    • ドル指数は週間では0.8%上昇し、これは2月以降で最大の上げ
  • 主要10通貨ではカナダ・ドルが最も堅調。一方でポンドは低調。メイ英首相は、退陣に向けたスケジュールの確定に同意した。ユーロは5日続落。円は一時幅広い通貨に対して上昇したが、その後は主要通貨に対し高安まちまち
  • ニューヨーク時間午後4時40分現在、主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は前日比0.2%上昇。ドルは対円では0.2%高の1ドル=110円02銭。ユーロは対ドルで0.2%下げて1ユーロ=1.1157ドル。ポンドは0.6%安の1ポンド=1.2721ドル。ポンドは週間では2.1%安
  • 市場では米中通商協議に再び注目が集まっている。経済日報が運営する微信(ウィーチャット)のアカウント「陶然筆記」の論説は、真に誠意を示す新たな動きが米国側からない限り、米当局者が訪中して通商協議を続けることに意味はないとの見解を示した。論説の内容は、国営の新華社通信と共産党機関紙の人民日報でも報じられた。
    • 米中間の協議は行き詰まっているようだと、CNBCは報道

欧州時間の取引

  欧州時間にはドルが上昇。中国国営メディアの報道を受け、逃避通貨に買いが集まった。円は主要10通貨全てに対して値上がりした。
原題:Dollar Tops Majors as Trade War Concerns Persist: Inside G-10(抜粋)
Dollar Advances in Week as Trade Woes Buoy Havens: Inside G-10(抜粋)

◎米国株・国債・商品】株が4日ぶり反落-貿易問題への懸念重し

  17日の米株式相場は4日ぶりに反落。貿易関連のニュースが数多く流れる中、神経質な相場展開となり、特にテクノロジー株が売りを浴びた。

  • 米国株は下落-週間では今年初の2週連続の下げ
  • 米国債は上昇-10年債利回り2.39%
  • NY原油先物は反落-週間では4月第1週以来の大幅高
  • NY金先物は続落-中国の態度硬化示唆でドル上昇

  S&P500種株価指数は前日比0.6%安の2859.53。ダウ工業株30種平均は98.68ドル(0.4%)安の25764.00ドル。ナスダック総合指数は1%下げた。米国債は小幅上昇。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp)未満低下の2.39%。

  S&P500種は週間ベースでは、今年に入って初の2週連続の下げ。米中の通商協議が行き詰まっているとの観測が広がった。前日までの3日間は、両国が最終的には取引をまとめるとの楽観論に支えられていたが、この日は取引終了にかけて下げが大きくなり、市場の不安定なムードを浮き彫りにした。ナスダック100指数は前日比1%安。トランプ政権が中国の華為技術(ファーウェイ・テクノロジーズ)製品の販売に制限を課したことが嫌気され、半導体株が軟調だった。

  トランプ政権は17日、米国が日本や欧州連合(EU)などから輸入する自動車・同部品に対する関税発動を延期したほか、カナダ製の鉄鋼とアルミニウムの輸入関税を撤廃することで合意したとして、市場の動揺を落ち着かせるような行動を取った。しかし、米中の交渉状況は不透明なままだ。
インディペンデント・アドバイザー・アライアンスの最高投資責任者(CIO)、クリス・ザカレリ氏は「中国との貿易戦争の現状について市場にはさまざまな見方がある。市場参加者は誰でも、明らかにそれを意識している」と述べた。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。米中通商対立への懸念があらためて強まったことが手掛かり。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は、11セント安の1バレル=62.76ドルで終了した。週間ベースでは1.8%上昇と、4月第1週以来の大幅高。今週起きたサウジアラビアのタンカーやパイプラインへの攻撃で同国とイランの緊張激化が意識され、相場を支えた。ロンドンICEの北海ブレント7月限は前日比41セント下げて72.21ドル。

  ニューヨーク金先物相場は続落。米国の誠意を示す新たな動きがない限り、米当局者が訪中して通商協議を行うことに意味はないと中国国営メディアが報道。中国の態度硬化が示唆され、ドルが上昇した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.8%安の1オンス=1275.70ドル。週間ベースでは0.9%下落した。
原題:Stocks Fall for Second Week on Trade Concerns: Markets Wrap(抜粋)
Crude Scales Back Weekly Advance as China Downplays Trade Talks(抜粋)
Gold Posts Weekly Loss as Dollar Gains on Trade; Copper Reels(抜粋)

◎欧州債:英国債は上げ幅を縮小、スペイン債利回りは過去最低

  17日の欧州債市場では英国債が午後に入り上げを削った。米国債の動きに追随した。米国で発表された5月のミシガン大学消費者マインド指数で、1年先およびその先のインフレ期待値が上昇したことが手掛かりとなった。周辺国債は取引終了まで上げを維持した。

  • 英労働党はEU離脱を巡る与党との協議が「行き着くところまで行った」として、協議を打ち切った。これを受け英国債は上昇していた。中核国債もつれ高
    • スペイン10年債利回りは過去最低を記録した
  • ドイツ10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)下げてマイナス0.11%、フランス10年債利回りは1bp下げて0.29%。イタリア10年債利回りは2bp下げて2.67%。スペイン10年債利回りは3bp低下の0.87%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Gilt Gains Ease, Spain Yield Drops to Record; End of Day Curves(抜粋)

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