コンテンツにスキップする

世界的な「不安の壁」が促す米国債買い-10年債利回り2.25%も

  • 地政学上や貿易面の緊張に加え、経済指標悪化で逃避需要高まる
  • 15日の米国債市場で2年物利回りが18年2月以来の低水準
House Rules Committee Meets Ahead Of This Week's Minibus Spending Bill
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg
House Rules Committee Meets Ahead Of This Week's Minibus Spending Bill
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

地政学的および経済的な問題が世界中にあふれる今、全ての道は米国債市場に通じているようだ。

  15日には米国のトレーダーが朝のコーヒーを手にする前に、世界各地の国債市場で利回りが低下した。アジア時間に発表された指標が中国経済の失速を示した上に、欧州ではイタリアと欧州連合(EU)の対立が深まった。次に米国の指標が予想を下回り、利回り低下に勢いが付いた。

  10年物米国債利回りは1カ月半で最低の2.36%、2年物は2018年2月以来の低水準となる 2.137%を付けた。利回り低下は当然のようにも見える。貿易摩擦激化と金融環境引き締まりを背景とした経済指標悪化を受け、米利下げ観測が強まっているからだ。

  レイモンド・ジェームズの債券責任者、 ケビン・ギディス氏は「世界的な質への逃避需要と弱い経済データで、米市場にはかなりの資金が流れ込んでいる」と指摘。為替ヘッジコストを考えると米国債利回りは魅力的には見えないものの、「それでも世界で最もお買い得な資産なのだろう」と話した。

Yields slide as fresh forces add to haven-related demand

  同氏は10年債利回りが2.25%まで低下すると予測、これは17年以来の水準となる。イタリア関連のリスクに加え、米国とイランの間の緊張も高まり、利回り低下を加速させている。

Five-year U.S. dollar swap spreads hit tightest level since January 2017

原題:Global ‘Wall of Worry’ Feeds Rush for Treasuries as Risks Mount(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE