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Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

令和相場の暗闇で光る主力株、沈む中型―東証1部規模別指数に温度差

  • 5月に入りミッド400指数は5.9%下落、相場の下げ先導役
  • コア30指数の下げは3.6%にとどまる、株主還元が歯止めとの声
People approach the entrance of the Tokyo Stock Exchange (TSE), operated by Japan Exchange Group Inc. (JPX), in Tokyo, Japan, on Tuesday, May 7, 2019. Trading resumed Tuesday after a 10-day Golden Week holiday with a slew of news for investors to process.
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

日本株相場が5月に下落基調を強める中、時価総額などが大きい主力株は相対的に堅調だ。暗闇の中で投資家は業績面だけでなく、株主還元など企業のマネジメント力も見極めようとしている。

  日本株全体の値動きを示すTOPIXは大型連休明けの5月に始まった令和相場下(15日まで)で4.6%下げた。うち、時価総額や流動性が最も高い30銘柄で構成するTOPIXコア30指数の下落率は3.6%にとどまった。それに次ぐ規模のラージ70指数は4.1%、ミッド400指数は5.9%、スモール指数は4.5%下落した。

First Trading Day In Japan Following Golden Week Break

厳しい出だしとなった令和相場

Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

  三井住友DSアセットマネジメント株式運用グループの平川康彦シニアファンドマネジャーは「日本を代表する企業群は資金に余裕があり、資本効率の観点からマネジメントは株主還元を何もしないという選択肢がなくなっている」と話す。こうした銘柄は「比較的業績が堅い銘柄が多い上、利益が多少コンセンサスより下振れても株価は株主還元に反応する」と指摘した。

TOPIXの規模別指数の推移

  5月相場でのコア30指数の構成銘柄は下落23、上昇7。上昇寄与度が高いソニー、NTT、KDDI、三菱地所、日立製作所、花王、NTTドコモのうち、ソニーと日立以外は4月下旬以降に自社株買いを決定した。一方、ミッド400指数は下落銘柄が343、上昇が55。指数を押し下げたTOTO、楽天、ダイフク、ヤマハ発動機、明治ホールディングス、ヤクルト本社、小糸製作所はいずれも、自社株買いを発表していない。

  平川氏は「ミッド400銘柄は株主還元で明確なトピックがなく、配当利回りがもともと高い銘柄が少ない。そうした中で業績懸念が強いところが多く、相対的に売られやすい」と分析している。

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