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債券は超長期中心に上昇、世界経済の先行き不透明感でリスク回避圧力

更新日時

債券相場は超長期債中心に上昇。米国と中国間の通商交渉の長期化や米経済指標の悪化などを背景にリスク回避の買いが優勢となり、金利水準がプラス圏にある超長期ゾーンに対する投資家需要が強まった。

  • 新発20年債利回りは2ベーシスポイント(bp)低い0.34%と4月11日以来の低水準
  • 新発30年債利回りは一時0.505%と約1カ月半ぶり、新発40年債利回りは0.54%と1カ月ぶりの水準までそれぞれ低下
  • 新発10年物354回債利回りは1bp低いマイナス0.065%
  • 長期国債先物6月物の終値は前日比7銭高の152円83銭。一時は152円88銭まで上昇

市場関係者の見方

三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト
  • 米政権は自動車の輸入関税に関して半年間の延期を検討しているが、日本と欧州を取り込む意図がにじみでており、逆に米中交渉がこじれている証拠とも言える
  • 米中交渉がこじれると、世界経済が落ち込んでしまうため、米国の利下げはかなり現実的な話にはなってきている
  • 一方、日本銀行の利下げ観測は盛り上がりにくいため、中短期ゾーンの金利低下が限定的となる中で、リスクオフ地合いでは超長期債が選好されて利回り曲線はフラット(平たん)気味に推移しやすい

5年債入札

  • 最低落札価格は101円31銭とブルームバーグがまとめた市場予想と一致
  • 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は4.94倍、前回は5.31倍
  • 小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は1銭と、前回と同水準
  • 備考:日本債券:5年利付国債の過去の入札結果(表)

背景

  • 15日の海外市場では、4月の鉱工業生産指数小売売上高など米経済指標の悪化を背景に米10年物国債利回りが前日比4bp低い2.37%程度で終了
  • トランプ米政権は日本と欧州連合(EU)からの自動車・同部品輸入に関し、180日間の猶予を与える案を検討

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.165%-0.170%-0.065%0.340%0.510%0.540%
前日比-0.5bp-0.5bp-1.0bp-2.0bp-2.0bp-2.0bp
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