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中国経済が失速、米追加関税前でも-4月の工業生産など伸び悩み

更新日時
  • 工業生産は5.4%増-製造業投資の伸びが04年以来の低水準
  • 内外需の弱さに警鐘、中国当局は安定化を優先する必要-交通銀

中国経済が4月に失速した。トランプ米政権による対中追加関税率引き上げの影響で見通しがさらに悪くなる前に伸びが鈍った。

  国家統計局が15日発表した4月の工業生産は前年同月比5.4%増。予想中央値の6.5%増を下回った。小売売上高は同7.2%増加。市場予想は8.6%増だった。

  1-4月の都市部固定資産投資は前年同期比6.1%増と伸びが鈍化。予想は6.4%増だった。政府系の投資の伸びが拡大する一方、民間の伸びは鈍化が続いている。製造業投資は1-4月に2.5%増と2004年までさかのぼるデータで伸びが最も小さかった。インフラ投資は4.4%増。不動産投資は11.9%増だった。

Industrial output, retail sales drop back after March strength

  交通銀行の劉学智エコノミスト(上海在勤)は「5、6両月の工業生産も伸び悩むようであれば国内総生産(GDP)成長率は大きく減速するだろう」と指摘。「内外需の弱さを巡り警鐘が鳴らされることになり、中国当局は安定化を優先する必要がある」と話した。

  ブルームバーグ・エコノミクスの舒暢氏(香港在勤)は「今回の経済指標と対外セクターへの下方圧力が強まるとの見通しは、中国当局が政策支援を強化する公算が大きいとのわれわれの見方を裏付けている。中国経済に安定化の兆しが表れつつあるタイミングで、米国が追加関税率を引き上げたため、中国の景気見通しは著しく悪化した」とコメントした。

  オーストラリア・ニュージーランド銀行(ANZ)の中国担当チーフエコノミスト、楊宇霆氏(香港在勤)は、「国務院は市場心理の下支えに向けた措置を強化するとわれわれは考えている」と説明。「今後は追加減税や消費者向け補助金が控えている」とコメントした。

  4月の失業率は調査ベースで5%。前月の5.2%から低下した。

原題:China’s Economy Lost Momentum Even Ahead of Trump’s Tariffs (2)、China’s Economy Lost Momentum Even Ahead of Trump’s Tariffs (1) (抜粋)

(市場関係者のコメントなどを追加し更新します.)
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