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5月13日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドルが上昇、米中の摩擦激化で逃避先資産が高い

  13日のニューヨーク外国為替市場では、ドルと逃避先通貨が上昇。中国が6月1日から一部米製品に追加関税を課す報復措置を発表したことを受け、金融市場全体で質への逃避が見られた。

  • ニューヨーク時間午後4時48分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。中国の追加関税に関する報道が流れた直後に5月1日以来の安値を付けたが、逃避先通貨が買われる中でしっかりとなった。S&P500種株価指数が2.4%安と株安を背景に、ドル指数は持ち直した
  • ドルは円とスイス・フランに対して下落、資源国通貨と新興国通貨の大半に対しては上昇
    • 20カ国・地域(G20)首脳会合で中国の習主席と会うとトランプ大統領が述べた後、逃避先通貨はやや失速した
  • 米10年債利回りは一時、8ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し2.387%を付けた
    • CBOEのボラティリティー指数(VIX)は一時30%余り上昇
  • ドルは円に対し、0.6%安の1ドル=109円32銭。中国の対米関税引き上げ発表を受け一時は109円02銭と、3カ月ぶり安値を記録
    • 円は主要10通貨の中でドルに対し最も大幅上昇。ドルは中国人民元に対し年初来高値を付けた
  • ドルはスイス・フランに対し0.5%安の1ドル=1.0066フランと、3営業日続落
  • ユーロはドルに対し0.1%安の1ユーロ=1.1226ドル。一時は0.3%上昇していた
  • ポンドはドルに対しては上げを失い0.3%安。200日移動平均近辺に下がった
    • ポンドは対円で一時1.2%下落した

欧州時間の取引

  ドルが上昇。全年限で大幅上昇した米国債と足並みをそろえた。貿易を巡る米中間の溝が期限までに埋まらないのではとの懸念から、逃避先資産への需要が高まった。ドルに対しては円、スイス・フランが上昇。
原題:Traders Seeking Shelter Send Dollar, Havens Higher: Inside G-10(抜粋)
Dollar, Treasuries Climb as Trade War Boosts Havens: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:ダウ617ドル安、国債急伸-中国が報復関税

  13日の米株式相場は大幅下落。中国が幅広い米製品に対する関税引き上げという報復措置を表明したことが打撃となった。米国債は資金の避難先としての需要が高まり、大きく上昇した。

  • 米国株は大幅安-ダウ617ドル安
  • 米国債は大きく上昇-10年債利回り2.40%
  • NY原油先物は3日続落-米中対立で需要見通しに陰り
  • NY金先物は2月以来の大幅高-1300ドル台

  S&P500種株価指数は前週末比2.4%安の2811.87と、約4カ月ぶりの大幅安。ダウ工業株30種平均は617.38ドル(2.4%)安の25324.99ドル。ナスダック総合指数は3.4%安と、今年に入ってから最大の下落率となった。ニューヨーク時間午後4時59分現在、米10年債利回りは7ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下し、2.40%。一時は2.39%を割り込み、3月以来の低水準を付けた。

  中国は対中輸出の規模が大きい一部米企業を標的とした。航空機製造のボーイングと鉱業・建設機械メーカーのキャタピラーはともに4%超の下げ。アップルは5.8%下げた。

  一方、トランプ米大統領は6月下旬の20カ国・地域(G20)首脳会合の期間中に中国の習近平国家主席と話をすることを示唆した。米政府は残る約3000億ドル(約32兆8000億円)相当の中国からの輸入品に対する新たな関税措置については、取引終了後に詳細を公表した。

  JPモルガンETFのグローバル・マーケット・ストラテジスト、サマンサ・アザレロ氏は「中国が最大限速やかに報復措置を発表したことは、米国の言いなりになるつもりはないという明確なシグナルだ」と指摘した。

  ニューヨーク原油先物相場は3営業日続落。米中の通商対立激化で原油の需要見通しに陰りが生じた。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は62セント(1%)安の1バレル=61.04ドルで終了。一時は2.7%上昇する場面もあった。ロンドンICEの北海ブレント7月限は39セント安の70.23ドル。

  ニューヨーク金先物相場は上昇。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は1.1%高の1オンス=1301.80ドルで終了。中心限月として2月19日以来の大幅高となった。中国が米製品に対する報復関税を発表し、両国の通商対立が激化。株式相場への重しとなったことを受けて、避難先として金が買われた。
原題:Stocks, Commodities Tumble as China Strikes Back: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Rally as Suggestion of Chinese Selling Rings Hollow (抜粋)
Oil Retreats as Chinese Tariffs Escalate Trade Battle With U.S. (抜粋)
Gold Jumps as ‘Confused’ Investors Seek Haven From Trade Tumult(抜粋)

◎欧州債:リスクオフ優勢、イタリア債は下落

  13日の欧州債市場は、典型的なリスクオフの相場だった。貿易を巡る米中の摩擦激化で、米国債とともにドイツ債が上昇。イタリア債は下落した。

  • イタリア債は午後に入って下げをほぼ埋める場面があった。この動きについてトレーダーの1人は、短期債に大規模な取引があったことを指摘した
    • それ以前には、米中貿易摩擦の悪化によるリスク意識の高まりからイタリア債は売りに押された。同国紙コリエレ・デラ・セラがコンテ首相の見方として、サルビーニ副首相が連立政権解消を準備していると伝えたことも響いた
    • マーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)が匿名の関係者による情報として報じたところによると、ECBは新たな長期リファイナンスオペ(LTRO)の金利を主要リファイナンス・オペ金利より最大10ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高く設定する可能性があり、6月に発表される見込み。みずほのチャットウェル氏は、そのような措置が打ち出されればイタリア債にとって悪材料だと指摘
  • ドイツ10年債利回りは2bp低下してマイナス0.07%、フランス10年債利回りは2bp下落の0.33%。イタリア10年債利回りは1bp上げて2.69%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Bunds Rise, BTPs Slide on Trump Trade Risks; End-of-Day Curves(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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