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ドル・円は109円後半、米中対立でリスク回避圧力-円全面高

更新日時

東京外国為替市場では円買いが優勢。米国による対中追加関税計画の詳細公表を控えて、米中対立悪化への懸念からリスク回避の動きが強まった。

  • ドル・円は午後3時58分現在、前週末比0.2%安の1ドル=109円74銭。先週末のニューヨーク終値(109円95銭)から水準を切り下げて始まり、一時109円60銭まで円買いが進行
  • 円は主要通貨全てに対して上昇。オーストラリア・ドルは対円で一時0.6%豪ドル安・円高の1豪ドル=76円50銭前後


週明けは円買い先行



市場関係者の見方

りそなホールディングス市場企画部の梶田伸介チーフストラテジスト

  • さすがに対中関税第4弾は米国への影響が大きいが、中国側も主張しているところは主張しており、米中対立への警戒感が出やすい
  • ドル・円はじりじりと上値を切り下げていく展開。ただ、今後1カ月で米中が合意に向かう可能性も完全には否定できないし、米金融当局の発言が利下げにかなり慎重なこともあり、一気に底割れする感じではない

大和証券の亀岡裕次チーフ為替アナリスト

  • まずは米国がきょうにも発表するさらなる関税計画の内容がポイント。どのような時期に計画しているかで、例えば2カ月以内などであれば懸念が高まろう
  • 中国側が報復すると言いつつ、具体的な内容が出ていないのはある意味安心材料。一方で、このまま人民元安が進むようだと米中対立がますます激しくなる可能性もある
  • ドル・円には緩やかながら下方バイアスがかかっている。週間で109円割れの可能性はある

クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長

  • 欧州株が下がるようだと、トランプ大統領のツイートなど週末のニュースをまだ消化し切れていないということで、ドル・円は先週に続いて109円50銭をトライする可能性
  • 景気動向指数の基調判断引き下げを受けて午後に日本株が再び下げを拡大していることも、リスクオフの円買いの発想に。ドル・円の上値では15日の米国債の償還に絡んだ売りの思惑も

背景

  • トランプ米大統領は12日、中国との通商交渉の現状に関して「われわれの望み通りの状況」、すなわち中国に対し多額の関税を賦課する間際にあると投稿
  • 米政権は13日に中国からの輸入品3000億ドル相当を対象にしたさらなる追加関税計画の詳細を公表する予定
    • トランプ政権は中国に対し、1カ月以内に合意をまとめなければ全ての対米輸出品に関税を賦課することも辞さないと圧力を強化
    • 中国共産党機関紙、人民日報は、米中貿易協議が不調に終わった責任は米国が全て負うべきだと主張
  • 米中の対立悪化懸念から13日のアジア市場では米株価指数先物が下落。中国株も下落し、日本株は6営業日続落。安全資産買いで米10年債利回りは時間外取引で3ベーシスポイント(bp)低下の2.44%
  • オフショア人民元は対ドルで一時0.8%安。米中協議の合意のめどが立たない中、年初来安値を付けて1ドル=6.9元に接近
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