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ボラティリティーに備えよ-米中対立が株・原油・通貨揺るがす公算

  • 米中の軍事的緊張に発展も-AMPキャピタルのナエイミ氏
  • ドル高は米金融当局の中立的な見通しへのリスク-ナットウエスト

トランプ米大統領が貿易を巡り対中圧力を強めたことで、投資家は新たなボラティリティー上昇に備えている。中国が最近の協議で徹底的にやられたと感じ、交渉を引き延ばそうとしているようだとのトランプ大統領の週末のツイートで米中間の緊張はますます悪化しそうだ。

  米国側が10日に中国製品に対する関税を引き上げたことに対する報復措置が見込まれる中で、トレーダーらはボラティリティーの上昇を想定している。

  AMPキャピタル・インベスターズの運用者ネーダー・ナエイミ氏(シドニー在勤)は電子メールで、「市場が期待していたことと現状との違いがあまりにも大きいことが最大の問題だ。市場は最善のシナリオを織り込んでいたのに、オッズ(見込み)は最悪のシナリオの方に傾きつつある」とコメントした。

  中国側は現在、報復の策を練っているが、米国が追加関税を撤廃することをこれまでに求めていた。ナエイミ氏は「中国の関税撤廃要求は深刻な対立へとつながり、経済的緊張は今や、米中の軍事的緊張に発展し得る。米国とイランが対立している中で、原油価格が跳ね上がる恐れがある」と分析。「慢心している株式市場にとっては波乱のためのあらゆる条件がそろっている」とも論じた。

  ナットウエスト・マーケッツのシニアマクロストラテジスト、マンスール・モヒウディン氏(シンガポール在勤)は電子メールで、先を見据えている通貨市場では、中国の貿易黒字が将来的に縮小し、巨額のオンショア外貨建てローンを抱える中国企業が予防的にドルを買う見込みへの反応があるとして、「昨年は同様の行動によって、ドルが人民元に対して6.25元から6.95元に上昇した」と指摘。

  人民元に対するドルの強さは、ドルがユーロをはじめとする主要通貨に対して引き続き強いことを示唆するとした上で、 「米金融当局はまだ緩和を検討することを望んでいないが、 ドル高は現在の中立的な見通しに対するリスクとなる可能性がある」と予測した。

原題:Hold Tight for Volatility as Trade Turmoil Rattles Markets Anew(抜粋)

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