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債券小幅安、明日の30年債入札警戒で売り-米中協議不透明感は支え

更新日時

債券相場は小幅安。米国と中国の通商交渉を巡る先行き不透明感を背景に買いが先行したものの、明日の30年債入札に対する警戒感などから売りが優勢となった。

  • 長期国債先物6月物の終値は前週末比1銭安の152円76銭。朝方に152円85銭まで上昇した後、午後には一時152円75銭まで下落
  • 新発30年物62回債利回りは0.5ベーシスポイント(bp)高い0.54%
  • 新発10年物354回債利回りは横ばいのマイナス0.05%、一時はマイナス0.055%

市場関係者の見方

岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
  • 米中間の問題はしばらく続きそうだということからすると、債券が底堅くなる材料にはなる
  • ただ、リスク回避ではあるものの、なかなか買い進めづらい利回り水準で高値警戒感もある
  • 明日の30年債入札は、大きく金利が上がることはないだろうということで、持っていた方がいいという選択もあるが、0.5%台前半の利回り水準で買うことはないという判断も働きやすい

日銀オペ

  • 対象は残存期間1年超5年以下。買い入れ額は1-3年が3500億円、3ー5年が4000億円と、いずれも前回から据え置き
  • 応札倍率は3-5年が4.57倍と2018年7月以来の高水準、1-3年が3.65倍と今年2月以来の水準に上昇。売り圧力の強まりを示唆
    • 岡三証の鈴木氏は、週内に予定されている5年債入札が意識されて応札倍率が上昇した面あると指摘
  • 備考:過去のオペ結果一覧

背景

  • 10日にワシントンで開かれた米中の閣僚級通商協議は合意に至らずも決裂は回避、交渉継続へ
  • 米中協議不調の責任は米国が全て負うべきだ-中国共産党機関紙
  • トランプ大統領:中国は「今、行動する」ことが賢明-ツイート
  • 三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト
    • 前週末の米中通商協議に関しては建設的な印象が出たことでいったん米国株が持ち直す場面も見られたが、かなり楽観的だった感ある
    • 米中間の通商問題はお互いに譲歩しづらい面があり、長期化が懸念される
    • リスク資産にはネガティブに働きやすく、債券市場ではじりじりと金利が低下していく地合いとみている

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
不成立-0.17%-0.050%0.365%0.540%0.560%
前週末比 ー 横ばい 横ばい 横ばい+0.5bp 横ばい
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