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5月10日の海外株式・債券・為替・商品市場

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数、小幅安-米中協議は合意なしも決裂回避

10日のニューヨーク外国為替市場では、ドルが小幅下落。ドルは主要10通貨に対して高安まちまちとなった。米中貿易協議は合意なしに終了したものの、協議は今後も継続される方針が示された。

  • ニューヨーク時間午後4時40分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%低下。週間ベースでは0.1%上昇。米中交渉が続く中、同指数は今週、心理的節目の1200近辺で推移
    • 4月の米消費者物価指数(CPI)統計によると、食品とエネルギーを除くコア指数は市場予想を下回る伸びにとどまった。中古車や被服の価格下落が反映された
  • 米中協議は10日、終了した。合意には至らなかったが、交渉決裂の事態も回避された。中国の劉鶴副首相は協議について「非常に順調」だったと発言。両国はこの先、北京で会合を再開することで合意したと、中国共産党機関紙・人民日報系の環球時報で編集長を務める胡錫進氏は当局者の話としてツイートした。一方、ムニューシン米財務長官によれば、現時点で中国との協議の予定はない
    • 通商交渉を巡るリスクは高かったものの、ドルのインプライド・ボラティリティー(IV)はこの日おおむね低下
  • ドルは対ユーロで0.2%安の1ユーロ=1.1238ドル。対円では0.2%高の1ドル=109円96銭

欧州時間の取引

  米国による関税引き上げに対して中国が報復を表明したにもかかわらず、円が6営業日ぶりに下落。北欧通貨を除く主要通貨は小幅なレンジでの推移が続いた。

原題:Dollar Declines on Lack of China-U.S. Trade Deal: Inside G-10(抜粋)
Yen in Longest Rally Since January on Trade Woes: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が反発、貿易楽観広がり終盤に持ち直し

  10日の米株式相場は反発。米国は中国に追加関税を導入したが、全面的な貿易戦争は回避できるとの楽観が再び広がり、S&P500種株価指数は5営業日ぶりに上昇した。米国債は反落。

  • 米国株は反発、米中貿易巡る楽観で終盤に上げに転じる
  • 米国債は反落、午後に下げ幅拡大-10年債利回り2.47%
  • NY原油は小動き、週間ベースでは続落-米中協議に注目
  • NY金は続伸、逃避需要受け週足でも上昇

  S&P500種は遅い時間に大きく持ち直して上昇に転じたものの、週間ベースでは2.2%安と、昨年12月下旬以来の大幅安となった。S&P500種の業種別11指数は全てが寄り付きで下落したが、一つを除き全てがプラスで終了した。米国と中国がワシントンで開いていた閣僚級通商協議はこの日終了。合意には至らなかったが、交渉決裂の事態も回避された。

  S&P500種は前日比0.4%高の2881.40。ダウ工業株30種平均は114.01ドル(0.4%)高の25942.37ドル。ナスダック総合指数は0.1%上昇。ニューヨーク時間午後4時50分現在、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.47%。

  シット・インベストメンツ・アソシエーツのシニアバイスプレジデント、ブライス・ドーティ氏は、「これが交渉の『大詰め』だろう。両者は最終合意にますます近づく中で抵抗姿勢を見せつけている」と語った。

  米国債は米中貿易を巡る動向を消化する展開の末、下落。短期物の下げは長期物に比べ小幅にとどまった。

  ニューヨーク原油先物相場は小動き。最新の米中通商協議が合意なく終了し、これが経済成長に与える影響を見極める展開となった。トランプ政権は中国に追加関税を課したが、協議決裂は回避された。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は4セント(0.1%)安の1バレル=61.66ドル。週間ベースでは0.5%安で、3週続落。ロンドンICEの北海ブレント7月限は23セント高の70.62ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は続伸。米中貿易摩擦が経済に与える影響への懸念で金の逃避需要が高まり、週間ベースでも上昇した。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.2%高の1オンス=1287.40ドルで終了。

原題:Stocks Stage Late Rally as Trade Optimism Wins Out: Markets Wrap(抜粋)
Treasuries Mixed, Curve Steeper Amid Rebound in Equities
Oil Falls for Third Straight Week as Trade Talks Limp From D.C.
PRECIOUS: Gold Advances as Trade-War Worries Spur Haven Demand

◎欧州債:総じて変わらずー米国の対中追加関税には反応薄

10日の欧州債市場では、イタリア債とドイツ債が前日終値と変わらず。米国が2000億ドル相当の中国製品に追加関税を課したことへの反応は、ほとんど見られなかった。株式は朝方の大幅高から上げ幅を削った。

  • 3月のイタリアの鉱工業生産と小売売上高は市場予想を下回ったが、イタリア債は反応せず
  • 英国債もほぼ変わらず。1-3月のGDPは市場予想に一致した
  • ドイツ10年債、フランス10年債、イタリア10年債の利回りはいずれも変わらず。利回りはそれぞれマイナス0.05%、0.35%、2.69%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds, Bunds Little Changed: End-of-Day Curves, Spreads(抜粋)

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