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5月9日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル指数、上げ消す-対中関税引き上げ控え

  9日のニューヨーク外国為替市場で、ドル指数は小幅安。日中の高値から下げ、主要10通貨に対して全般に軟調となった。米中貿易協議を前に、ドルのロングポジションが一部巻き戻されたほか、米国株と米国債利回りも下げた。

  • ニューヨーク時間午後4時49分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%安。一時は0.2%上昇する場面もあった。米中の貿易交渉では、劉鶴副首相ら中国代表団が米東部時間9日午後にワシントン入りした。関税引き上げの期限は10日午前0時1分(日本時間同午後1時1分)
  • 中国紙グローバル・タイムズ(環球時報)の編集長は、10日までに米国と貿易合意に至る確率は「ゼロ」だとする中国側関係者の話を伝えた
  • 株式市場での取引開始後、ユーロのボラティリティーが高まる中でドルは急落。ユーロはポンドとドルに対して約1週間ぶりの高値となった。メキシコ・ペソに対する大規模なユーロのショートポジションでストップが発動したとの臆測が広がった
  • トランプ米大統領は、中国の習近平国家主席から「素晴らしい書簡」を受け取ったとし、習主席と恐らく電話で会談することになると述べた  
  • 北朝鮮は2発の短距離ミサイルを発射したもようだと、韓国軍合同参謀本部が発表。米司法省は、北朝鮮からの石炭輸出ならびに同国への重機械輸入に利用された疑いのある船舶1隻を差し押さえたことを明らかにした
  • ドルは対ユーロで0.2%安の1ユーロ=1.1212ドル。対円では0.3%安の1ドル=109円78銭
    • ドルが対円で下落したのは、4月初旬以降にドルのロングが積み上がっていたことも一因。一方、米商品先物取引委員会(CFTC)のデータによれば、投機的な円ショートも膨らんでいる

欧州時間の取引

  円が対ドルで5営業日続伸。円のボラティリティーを示す指標(1週間)は4カ月ぶり高水準となった。貿易摩擦や地政学リスクの高まりが背景。
原題:Dollar Slips From Day’s High Before Tariff Deadline: Inside G-10(抜粋)
Yen Volatility Rallies as Risk Sentiment Sours: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が下落、米中合意期待で下げ幅は縮小

  9日の米株式市場では主要3株価指数が下落。米中両国による追加関税の応酬が目前に迫っているものの、今週中の合意はなお可能だとトランプ大統領が述べ、日中安値から持ち直した。米国債は反発。3カ月物と10年物の利回り水準が逆転する場面があった。

  • 米国株はS&P500種が4日続落、米中合意期待で下げ幅は縮小
  • 米国債は反発、10年債利回り2.45%-3カ月と10年で逆イールド
  • NY原油は反落、供給不安より米中貿易摩擦を意識
  • NY金は反発、米中合意への悲観で株安・ドル失速

  S&P500種株価指数は4営業日続落。トランプ大統領が中国の習近平国家主席から「素晴らしい書簡」を受け取ったとし、同主席と電話会談を開く可能性が高いことを明らかにした後、指数は下げ幅を縮小した。同指数の週間ベースの下落率は現時点で今年最大。

  S&P500種は前日比0.3%安の2870.72。ダウ工業株30種平均は138.97ドル(0.5%)安の25828.36ドル。ナスダック総合指数は0.4%低下。ニューヨーク時間午後4時50分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.45%。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。世界的な原油の供給不安より、米中の貿易摩擦が注目を集めた。「米中貿易戦争の影響についての懸念はあらゆる市場に影響している」と、アゲイン・キャピタルのジョン・キルダフ氏は語った。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は42セント(0.7%)安の1バレル=61.70ドル。ロンドンICEの北海ブレント7月限は2セント高の70.39ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は反発。米中は通商合意をまとめられないとの悲観が、株式相場の重しとなったのが背景。ドルの上昇失速も、金の逃避需要を高めた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.3%高の1オンス=1285.20ドルで終了。

  Eトレードの投資戦略担当バイスプレジデント、マイク・ローウェンガート氏は「事態がますます悪化する可能性は確かにあるが、今年の市場の目覚ましい軌跡を考えると、今週の相場下落は現時点ではちょっとしたスピード防止帯にすぎない」と語った。

  米中通商協議以外では、北朝鮮の短距離ミサイル発射や米国とイランの関係緊迫といった地政学的な要因も、相場の重しとなった。

  米国債は、米中通商合意に期待を持たせるトランプ氏の発言を受けて株が下げ渋ったのを受け、午後に上げ幅を縮小した。この日の30年債入札は堅調な結果に終わった。
原題:Stocks Close Off Lows as Trump Renews Trade Hopes: Markets Wrap(抜粋)
Oil Dips as U.S.-China Trade Worries Outweigh Supply Disruptions
U.S.-China Trade Deal Pessimism Lifts Gold and Weighs on Copper
Treasuries Pare Gains Late; Bond Auction Passes Without a Hitch

◎欧州債:イタリア債が下落、スプレッド拡大-貿易問題を懸念

  9日の欧州債市場ではイタリア債が下落。貿易問題を巡る世界的な緊張がリスク志向を冷やし、株も売られた。ドイツ債は利回りが一時6週間ぶりの低水準を付けたが、その後は伸び悩んだ。

  • イタリア債の利回り曲線はベアフラット化。ドイツ債との10年債利回り格差は271ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に広がり、8日に付けた2月以降で最大の275bpに近づいた
    • イタリアの代表的な株価指数FTSE・MIBはほぼ2カ月ぶりの安値に沈んだ
    • イタリア政府は14日の国債入札について、この日のうちに発表する予定
  • 英国債は上げ幅を縮小したが、ドイツ債を2bpアウトパフォームした。英政府報道官によると、EU離脱を巡る与野党の全面的な協議が13日に再開する
  • ドイツ10年債利回りは1bp低下してマイナス0.05%、フランス10年債利回りは1bp上昇の0.34%。イタリア10年債利回りは5bp上げて2.67%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Fall, Bunds Rise on Trade Fears: End-of-Day Curves(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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