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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株が下落、米中合意期待で下げ幅は縮小

更新日時
  • トランプ大統領:習主席から書簡を受領、電話会議の可能性ある
  • 貿易戦争の影響についての懸念「あらゆる市場に影響」-市場関係者
Pedestrians walk past an illuminated American flag in the Times Square area of New York.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

9日の米株式市場では主要3株価指数が下落。米中両国による追加関税の応酬が目前に迫っているものの、今週中の合意はなお可能だとトランプ大統領が述べ、日中安値から持ち直した。米国債は反発。3カ月物と10年物の利回り水準が逆転する場面があった。

  • 米国株はS&P500種が4日続落、米中合意期待で下げ幅は縮小
  • 米国債は反発、10年債利回り2.45%-3カ月と10年で逆イールド
  • NY原油は反落、供給不安より米中貿易摩擦を意識
  • NY金は反発、米中合意への悲観で株安・ドル失速

  S&P500種株価指数は4営業日続落。トランプ大統領が中国の習近平国家主席から「素晴らしい書簡」を受け取ったとし、同主席と電話会談を開く可能性が高いことを明らかにした後、指数は下げ幅を縮小した。同指数の週間ベースの下落率は現時点で今年最大。

  S&P500種は前日比0.3%安の2870.72。ダウ工業株30種平均は138.97ドル(0.5%)安の25828.36ドル。ナスダック総合指数は0.4%低下。ニューヨーク時間午後4時50分現在、米10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.45%。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。世界的な原油の供給不安より、米中の貿易摩擦が注目を集めた。「米中貿易戦争の影響についての懸念はあらゆる市場に影響している」と、アゲイン・キャピタルのジョン・キルダフ氏は語った。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は42セント(0.7%)安の1バレル=61.70ドル。ロンドンICEの北海ブレント7月限は2セント高の70.39ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は反発。米中は通商合意をまとめられないとの悲観が、株式相場の重しとなったのが背景。ドルの上昇失速も、金の逃避需要を高めた。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.3%高の1オンス=1285.20ドルで終了。

S&P 500 closes up from lows

  Eトレードの投資戦略担当バイスプレジデント、マイク・ローウェンガート氏は「事態がますます悪化する可能性は確かにあるが、今年の市場の目覚ましい軌跡を考えると、今週の相場下落は現時点ではちょっとしたスピード防止帯にすぎない」と語った。

  米中通商協議以外では、北朝鮮の短距離ミサイル発射や米国とイランの関係緊迫といった地政学的な要因も、相場の重しとなった。

  米国債は、米中通商合意に期待を持たせるトランプ氏の発言を受けて株が下げ渋ったのを受け、午後に上げ幅を縮小した。この日の30年債入札は堅調な結果に終わった。

原題:Stocks Close Off Lows as Trump Renews Trade Hopes: Markets Wrap(抜粋)
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(第6段落以降を追加し、更新します.)
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