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Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

3月の実質賃金は2.5%減、3カ月連続マイナス

更新日時
  • 現金給与総額は1.9%減の27万9922円と3カ月連続マイナス
  • 実質べースでは所得環境が悪化している-みずほ証の上野氏
Pedestrians cross a road in Tokyo's business district, Japan, on Friday, March 29, 2019. The Bank of Japan (BOJ) will release its quarterly Tankan business sentiment survey on April 1.
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

厚生労働省が10日に発表した3月の毎月勤労統計(速報)によると、物価の影響を除く実質賃金は前年同月比2.5%減と3カ月連続のマイナスとなった。下落率は市場予想の1.1%減を上回った。

  名目賃金にあたる1人当たりの現金給与総額は1.9%減の27万9922円と3カ月連続で減った。市場予想は0.5%減だった。このうち定期給与は1.1%減、特別給与は12.4%減。総実労働時間は3%減った。

  前年の調査対象と同じ共通事業所で比較した名目賃金の「参考値」は前年同月比0.1%減だった。

前年同月比

みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミスト:

  • 連続性のあるデータとしては共通事業所をみるが、伸び悩んでいることには変わりはない
  • 春闘の出来上がりが前年比ややマイナス。所得環境が名目ベースでもやや伸び悩んでいて、原油関連の値上がりなどもあって、実質ベースでは所得環境が悪化している
  • それを受けて消費動向調査の消費者態度指数が7カ月連続悪化。個人消費については状況があまり良くない
  • 一部の指標、家計のようにプラスに出ているものもあるが、全体としては個人消費の停滞は変わらないという理解でよい

3月の毎月勤労統計の概要はこちらをご覧ください
         
  総務省が同日発表した家計調査では、3月の消費支出(2人以上の世帯)が実質ベースで前年同月比2.1%増と4カ月連続のプラスとなった。増加率は市場予想(1.6%増)を上回った。

(エコノミストコメントとチャートを追加して更新します.)
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