タイが総選挙の公式結果を発表、軍主導の政権継続を示唆
Siraphob Thanthong-Knight、Natnicha Chuwiruch-
選管は8日に比例代表の結果、7日に小選挙区の確定結果を公表
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公式結果は親軍政政党による連立政権樹立の動きを後押しする内容
タイは3月に行われた総選挙(下院選)の公式結果を発表した。親軍事政権の政党による連立政権樹立の動きを後押しする内容となった。
選挙管理委員会は8日、比例代表の結果を公表。7日には小選挙区349議席の確定結果を明らかにしていた。比例代表は下院定数500のうち3割を占める。

国民国家の力党の支持者(2019年3月の集会で)
写真家:Brent Lewin / Bloomberg
今回の公式結果を受け、親軍事政権の政党、国民国家の力党の議席数が増えたほか、同党に協力することが見込まれる多数の小規模政党が議席を獲得。同時に、軍主導の与党勢力に反対する政党連合が以前の主張とは異なり、下院で過半数の議席を確保できなかったことが示された。
最新の数字に基づく公式結果によると、タクシン元首相派のタイ貢献党が136議席と、最多議席を獲得したが、過半数には至らなかった。

タクシン元首相
写真家:Getty ImagesによるIsaac Lawrence / AFP
タイ貢献党は8日、選管の比例代表の議席配分方法が依然として憲法違反だ考えているとの声明を発表した。
国民国家の力党は以前、政権掌握および軍事政権を指揮してきたプラユット首相の続投に向けて順調に進んでいると表明していたが、まだ正式には連立計画を発表していない。
原題:Official Thai Poll Results Point to Pro-Military Government (1)(抜粋)
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