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5月8日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、米中貿易協議に注目集まる-円も高い

  8日のニューヨーク外国為替市場では、ドルと円が上昇。9-10両日に予定されている米中通商協議を控え、両国の貿易摩擦に注目が集まった。

  • ニューヨーク時間午後4時47分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%高。ドルは日中一時、上げを拡大する場面があった。中国はこの日、米国が計画する関税引き上げが発効すれば、中国は報復措置を取らざるを得なくなると表明した
    • ドルは主要10通貨の大半に対して上昇。NZドルとポンドは下げが目立った
  • ドルが朝方、対主要10通貨で高安まちまちとなる中、逃避通貨は上げ幅を縮小。トランプ氏は「中国は合意を成立させるために副首相らが訪米することをわれわれにたった今通知した。様子を見ることにするが、米国庫に年間1000億ドル以上の関税が入ってきていることに非常に満足している。米国にとって素晴らしい。中国にとっては良くないことだ!」とツイート
    • 同ツイートの直後に、米通商代表部(USTR)は中国製品2000億ドル(約22兆円)相当に賦課する関税率の引き上げを発表した
    • これより先、ロイター通信は中国が、米国が表明した主要な不満に対処するための法改正の約束を貿易協定草案から削除したと報じていた。中国のソーシャルメディアの情報では、通商交渉は西側のメディアで報じられているよりも緊迫していることが示唆されている
  • 米国債利回りはベアスティープ化。大量の長期社債発行や10年債入札が重し。同入札では応札倍率が10年ぶりの低水準となった
    • ブレイナードFRB理事は将来景気が低迷し政策金利が再びゼロに引き下げられた場合に、刺激措置として当局が講じ得る戦略の一つとして、イールドカーブにおける特定の利回り水準に目標を定めることについて「もっと意見を聞きたい」と語った
  • ドルは対ユーロではほぼ変わらずの1ユーロ=1.1192ドル。対円では0.1%安の1ドル=110円11銭

欧州時間の取引

  円が対ドルで6週間ぶり高値を離れ、上げ幅を縮小。欧州株と米株価指数先物が安定する中、ロンドン時間の取引開始後は逃避通貨の上昇が一服した。
原題:Dollar, Yen Gain Amid Mixed Signals on China Talks: Inside G-10(抜粋)
Yen Pares Gains, Calls Stay Bid Before Trade Talks: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:S&P500が続落、米中貿易交渉控え緊張

  8日の米株式市場では、S&P500種株価指数が3日続落。今週再開される米中の通商協議を控え、進展があるかどうかに注目が集まるなか、緊張感が高まった。米国債は反落。

  • 米国株はS&P500種が3日続落、米中協議控え緊張
  • 米国債は反落、10年債利回りが2.48%に上昇
  • NY原油は反発、米原油在庫が予想外に減少
  • NY金は反落、逃避需要はドルに集中

  米国による対中関税引き上げと、それに対する中国の報復が現実的になる中、ホワイトハウスはなお合意を楽観する姿勢を示唆。S&P500種はこうした動きを受け、日中の大半において前日終値を挟んでもみ合った。個別銘柄ではインテルが取引終了直前に大きく下げ、テクノロジー株に売りが広がった。

  S&P500種は前日比0.2%安の2879.42。ダウ工業株30種平均は2.24ドル(0.1%未満)高い25967.33ドル。ナスダック総合指数は0.3%低下。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の2.48%。

  ニューヨーク原油先物相場は反発。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で原油在庫が予想外に減少し、世界的な需給の引き締まりをあらためて示唆した。米在庫は先週、増加の予想に反して400万バレル近く減少。サウジからの輸入は過去最低となった。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は72セント(1.2%)高の1バレル=62.12ドル。4月22日以来の大幅高となった。ロンドンICEの北海ブレント7月限は49セント高の70.37ドルで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は反落。この日は米中通商合意に関して両国から相反するシグナルが打ち出される中、米国株とドルが上昇。逃避先を求める資金は金を素通りし、ドルに集まった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.3%安の1オンス=1281.40ドルで終了。

  アリアンツ・インベストメント・マネジメントのチャールズ・リプリー氏は、「市場のボラティリティーはニュース報道に左右されており、特に変わりやすい米中間のやり取りに振り回されている」とコメント。「今週どのような展開になるか見届ける必要があるが、あれこれニュースが出続ける限り、今の環境は続くと見ている」と語った。

  米国債は欧州時間の上げを米国時間に失った。貿易を巡る懸念のほか、投資適格級社債の大型発行、10年債入札の低調な結果が背景。
原題:U.S. Stocks Extend Slide as Trade Tensions Simmer: Markets Wrap(抜粋)
USTs Lower Ahead of IBM Pricing Amid Trade Worry, Weak 10Y Sale
Oil Gains as Surprise Drop in U.S. Supplies Shows Tighter Market
Gold Sags as Investors Lured by Dollar Rally Bail Out on Metals

◎欧州債:イタリア債が一時の下げ消す、株価上昇に反応

  8日の欧州債市場はイタリア債が下げを消し、ドイツ債は上げ幅を削った。貿易摩擦の緩和期待から株式が上昇に転じたことに反応した。英国債はアウトパフォーム。英与野党がこの日遅く、欧州連合(EU)離脱を巡り協議するが、進展は期待されていない。

  • イタリア債は下げを解消した後に安定して推移。トランプ米大統領がツイッターで、中国の代表団が合意を結ぶため米国にやってくると通知してきたと明らかにし、イタリアの代表的な株価指数FTSE・MIBが下げを解消したことに連動した
    • イタリアのコンテ首相はサルビーニ副首相の経済顧問を務めるシリ氏を更迭。ANSA通信によると、首相は内閣に信任された
    • イタリア10年債のドイツ債とのスプレッドは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)縮小して265bp。一時は275bpまで広がり、今年2月以来の大きさとなった
  • ドイツ10年債利回りは1bp低下してマイナス0.04%、フランス10年債利回りは変わらずの0.33%。イタリア10年債利回りは1bp下げて2.61%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Steady, Bunds Pare Advance: End-of-Day Curves(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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