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債券先物は小幅安、需給緩和示す日銀オペ結果が重し-米中交渉見極め

更新日時

債券市場では先物相場が小幅安。米国と中国間の通商協議を巡る不透明感を背景に買いが先行したが、日本銀行が実施した長期ゾーンの国債買い入れオペで需給の緩みが示されたことなどが重しとなった。

  • 長期国債先物6月物の終値は前日比1銭安の152円76銭。午前に一時6銭高の152円83銭まで上昇したが、その後は上値の重い展開
  • 新発10年物354回債利回りは横ばいのマイナス0.055%で推移

市場関係者の見方

三井住友トラスト・アセットマネジメントの押久保直也シニアエコノミスト
  • 米中通商交渉を巡っては、10日に予定されている米国の対中関税引き上げ発動という最悪シナリオまではある程度織り込み済み
  • 引き続き不確実性が高い中で、さらに悪い方向でポジションを取ってしまうと、いい方向に転んだ場合に大きく巻き戻されるリスクもある
  • 足元で金利水準がいいところまで下がってきたというところもあり、ここから積極的に金利低下方向にベットするのは高値警戒感もあって厳しい
  • 超長期ゾーンでは来週に30年債入札を控えている上、17日までオペの予定がないため、いったん需給は緩む方向

日銀オペ

  • 対象は残存期間5年超10年以下と1年以下
  • 残存5-10年の買い入れ額は4800億円に据え置き、応札倍率は2.58倍。前回は1.69倍と2016年12月以来の低水準
  • 三井住友トラストAMの押久保氏
    • リスクオフ環境の中で、債券を持っていたくて売りに出さないという手もあったと思うが、一定程度の応札が入った感がある
    • 極端に倍率が低くて需給逼迫(ひっぱく)感があった前回よりはいったん緩和を示す格好となった
  • 備考:過去のオペ結果一覧

背景

  • この日の東京市場では、トランプ米大統領が米国で行った講演で、中国の指導者が貿易協議で「約束を破った」と発言したと伝わり、日経平均株価は一時前日比1.3%安まで下落。ドル・円相場は1ドル=109円83銭と、3月25日以来の水準まで円高が進んだ

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
不成立-0.170%-0.055%0.360%0.530%0.560%
前日比 ー 横ばい 横ばい+0.5bp 横ばい-0.5bp
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