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Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

ドル・円が一時110円割れ、米中摩擦激化懸念で6週間ぶり安値

更新日時
A Japanese 1,000 yen and U.S. 20 dollar banknote are arranged for a photograph in Tokyo, Japan on Sunday April 14, 2019. U.S. Treasury Secretary Steven Mnuchin said he wanted a currency clause in a trade deal with Japan to prevent deliberate manipulation of the yen to bolster exports, Japanese public broadcaster NHK said.
Photographer: Keith Bedford/Bloomberg

東京外国為替市場のドル・円相場は一時1ドル=110円割れとなった。9日からの米中閣僚級協議を前に貿易摩擦激化への懸念が高まり、世界的な株安を背景にリスク回避に伴う円買いが進んだ。

  • ドル・円は午後3時33分現在、前日比0.2%安の1ドル=110円02銭。110円29銭を日中高値に、一時109円90銭と3月25日以来の水準まで下落
  • ユーロ・ドルは0.2%高の1ユーロ=1.1210ドル。独鉱工業生産指数の上振れを手掛かりに一時1.1213ドルまで上昇
  • ニュージーランド(NZ)・ドルはニュージーランド準備銀行(中央銀行)による利下げを受けて一時急落
    • 対ドルで一時1.2%下げて1NZドル=0.6527ドルと昨年11月以来の安値を記録。対円では一時1月4日以来の1NZドル=72円割れ
リスク回避で3月以来の110円割れ

市場関係者の見方

三井住友銀行市場営業部NYトレーディンググループの下村剛グループ長

  • 木、金と2日間の交渉日程しかない中で、マーケットは関税引き上げ止むなしという方向のシナリオを意識せざる得ない
  • 先週までは中銀のハト派的な政策スタンスを背景にゴルディロックス的な動きをやっていただけに、株は高値からのダウンサイドが意識されやすい
  • 米中交渉の行方がクリアになるまでは、ドル・円の下バイアスが続くだろう

みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジスト

  • ドル・円は目先、3月安値の109円70銭を目指していく流れ
  • 世界1位と2位の国で関税引き上げ合戦を始めれば確実に経済は悪くなるので、株は急落を免れない。関税を引き上げて米中交渉が本当に決裂すれば、ドル・円は108円や105円を目指す感じになるだろう

背景

  • 8日のアジア株はほぼ全面安。米中貿易摩擦激化への警戒から米国株が大幅続落した流れを引き継ぎ、日経平均株価は321円安で終了
  • 中国の劉鶴副首相は9、10両日にライトハイザー米通商代表部(USTR)代表、ムニューシン米財務長官と会談する予定
    • トランプ政権はワシントン時間10日午前0時1分(日本時間同日午後1時1分)に対中関税を引き上げる計画
    • 事情に詳しい関係者によると、中国は米国が関税を引き上げれば、その1分後に報復関税を発動する
  • 中国が8日発表した4月の輸出はドルベースで予想外の減少。貿易を巡る対立が引き続き重しか
  • NZ中銀は8日、政策金利であるオフィシャル・キャッシュレートを0.25ポイント引き下げ、1.50%とすることを決定
    • 中銀の政策金利の平均予測はあと1回の利下げ余地を示唆
  • 3月の独鉱工業生産指数は前月比0.5%上昇。市場予想は0.5%低下
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