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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

米国株が大幅続落、米中通商合意の見通し悪化

更新日時
  • S&P500種は一時の2.4%安から下げ幅縮小、ダウ銘柄は全て下げ
  • トランプ政権の対中関税引き上げ警告で神経質な展開、国債は続伸
Monitors display stock market information at the Nasdaq MarketSite in the Times Square area of New York, U.S., on Friday, April 26, 2019. U.S. stocks edged higher on better-than-forecast earnings while Treasury yields fell after data signaled tepid inflation in the first quarter.
Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

7日の米株式相場は大幅続落。トランプ大統領の対中関税引き上げ警告を受けた神経質な展開が続き、S&P500種株価指数は3月以来最大の下げとなった。米国債は続伸。

  • 米国株は大幅続落、米の対中関税引き上げ警告を嫌気
  • 米国債は続伸、10年債利回り2.46%に低下
  • NY原油は反落、貿易戦争懸念で-ブレント70ドル割れ
  • NY金は続伸、米国株安と中東情勢の緊迫で

  S&P500種は取引終了直前の持ち直しで下げ幅を縮小した。米国の対中関税引き上げが世界経済に打撃を与えるとの観測が響き、ダウ工業株30種平均は構成銘柄が全て下落した。トランプ政権が通商交渉で最終合意に至るよう中国への圧力を強めたが、中国政府の貿易交渉を率いる劉鶴副首相は現在も今週訪米予定となっている。

  S&P500種は前日比1.7%安の2884.05。ダウ平均は473.39ドル(1.8%)下げて25965.09ドル。ナスダック総合指数は2%低下。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.46%。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。米国による対中関税引き上げ警告で貿易戦争のリスクが高まる中、米国株に連れて下落した。サウジアラビアがアジア向け輸出を増やす計画だと伝わったことも、相場への重しとなった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は85セント(1.4%)安の1バレル=61.40ドル。ロンドンICEの北海ブレント7月限は1.9%安の69.88ドルと、70ドルを割り込んで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は3営業日続伸。米国株の大幅下落や中東情勢の緊迫により、逃避先資産の需要が高まった。ドルの下落も金への追い風となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.1%高の1オンス=1285.60ドルで終了。

S&P 500 nears its 50-day moving average

  インディペンデント・アドバイザー・アライアンスの最高投資責任者(CIO)、クリス・ザカレリ氏は、「今週に入るまでは順調に通商合意成立に行き着くことがほぼ市場に織り込まれていた。投資家の無頓着さがようやく市場に追いついたというところだろう」と指摘。「あいにく現実はそう単純ではなく、通商協議の終了間近となって課題にぶつかっている」と語った。

  中国政府は、劉鶴副首相が9-10日の通商協議参加のため米国を訪れると確認した。同時に中国はトランプ大統領が警告を実行に移した場合に備えて報復関税を準備していると、事情に詳しい関係者は述べた。

原題:U.S. Stocks Slump After China Trade Outlook Sours: Markets Wrap(抜粋)
Oil Futures Sink Into Trade-War Turmoil as Brent Slips Below $70
PRECIOUS: Gold Rallies as Stocks Drop, U.S.-Iran Tensions Mount

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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