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5月7日の海外株式・債券・為替・商品市場

更新日時

欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、米中摩擦や欧州成長予想引き下げ-円高い

  7日のニューヨーク外国為替市場では、逃避需要を背景にドルと円が堅調。米中の貿易摩擦や欧州委員会が成長率予想を引き下げたことを背景に、リスク資産が下落した。

  • ニューヨーク時間午後4時42分現在、ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%高。日中はもみ合いが続いた。ただ、ドルは主要10通貨の大半に対して上昇、円も値上がりした
    • トランプ大統領が10日に関税を引き上げた場合、中国が報復措置で対抗し、米中通商協議は来年まで長引く可能性があると、マーケット・ニュース・インターナショナル(MNI)は報じた
  • 欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は2019年のユーロ圏成長率予測を1.2%とし、従来の1.3%から引き下げ。ドイツの成長見通しは0.5%で、従来の1.1%から下方修正した
  • 社債の大量発行や米3年債入札にもかかわらず、米10年債利回りは2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.45%
  • ドルは対ユーロで0.1%高の1ユーロ=1.1192ドル。対円では0.4%安の1ドル=110円27銭
  • ユーロとNZドル、スイス・フランは円に対して4カ月ぶり安値。カナダ・ドルと米ドルは対円で5週間ぶり安値となった

欧州時間の取引

  主要10通貨では豪ドルとスウェーデン・クローナの上昇が目立った。豪中銀の政策会合とスウェーデン中銀の議事要旨が市場予想ほどハト派的ではなかった。
原題:Dollar Gains, Yen Crosses Set Multi-Month Lows: Inside G-10(抜粋)
Aussie, Krona Climb as Central Banks Restrain Doves: Inside G-10

◎米国株・国債・商品:株が大幅続落、米中通商合意の見通し悪化

  7日の米株式相場は大幅続落。トランプ大統領の対中関税引き上げ警告を受けた神経質な展開が続き、S&P500種株価指数は3月以来最大の下げとなった。米国債は続伸。

  • 米国株は大幅続落、米の対中関税引き上げ警告を嫌気
  • 米国債は続伸、10年債利回り2.46%に低下
  • NY原油は反落、貿易戦争懸念で-ブレント70ドル割れ
  • NY金は続伸、米国株安と中東情勢の緊迫で

  S&P500種は取引終了直前の持ち直しで下げ幅を縮小した。米国の対中関税引き上げが世界経済に打撃を与えるとの観測が響き、ダウ工業株30種平均は構成銘柄が全て下落した。トランプ政権が通商交渉で最終合意に至るよう中国への圧力を強めたが、中国政府の貿易交渉を率いる劉鶴副首相は現在も今週訪米予定となっている。

  S&P500種は前日比1.7%安の2884.05。ダウ平均は473.39ドル(1.8%)下げて25965.09ドル。ナスダック総合指数は2%低下。ニューヨーク時間午後4時59分現在、10年債利回りは1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の2.46%。

  ニューヨーク原油先物相場は反落。米国による対中関税引き上げ警告で貿易戦争のリスクが高まる中、米国株に連れて下落した。サウジアラビアがアジア向け輸出を増やす計画だと伝わったことも、相場への重しとなった。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物6月限は85セント(1.4%)安の1バレル=61.40ドル。ロンドンICEの北海ブレント7月限は1.9%安の69.88ドルと、70ドルを割り込んで終えた。

  ニューヨーク金先物相場は3営業日続伸。米国株の大幅下落や中東情勢の緊迫により、逃避先資産の需要が高まった。ドルの下落も金への追い風となった。ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物6月限は0.1%高の1オンス=1285.60ドルで終了。

  インディペンデント・アドバイザー・アライアンスの最高投資責任者(CIO)、クリス・ザカレリ氏は、「今週に入るまでは順調に通商合意成立に行き着くことがほぼ市場に織り込まれていた。投資家の無頓着さがようやく市場に追いついたというところだろう」と指摘。「あいにく現実はそう単純ではなく、通商協議の終了間近となって課題にぶつかっている」と語った。

  中国政府は、劉鶴副首相が9-10日の通商協議参加のため米国を訪れると確認した。同時に中国はトランプ大統領が警告を実行に移した場合に備えて報復関税を準備していると、事情に詳しい関係者は述べた。
原題:U.S. Stocks Slump After China Trade Outlook Sours: Markets Wrap(抜粋)
Oil Futures Sink Into Trade-War Turmoil as Brent Slips Below $70
PRECIOUS: Gold Rallies as Stocks Drop, U.S.-Iran Tensions Mount

◎欧州債:イタリア債下落、欧州委が成長予想下げドイツ債は上昇

  7日の欧州債市場はイタリア債が下落、ドイツ債は上昇した。欧州委員会がユーロ圏の成長予測を引き下げ、イタリアの財政赤字は拡大し、2020年にGDPの3.5%に達すると予想した。

  • イタリア債利回りはベアスティープ化。ドイツ債との利回り差は6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)拡大して263ポイントに
  • ドイツ債がけん引役となり、中核国債のパフォーマンスが準中核国債を上回った
  • 英国債はドイツ債に対する上げ幅を縮小した。利回り差は1bp縮小した
  • ドイツ10年利回りは4bp低下してマイナス0.04%。フランス10年債利回りは3bp下げて0.33%。イタリア10年債利回りは1bp上げて2.59%
  • ユーロ参加国の国債利回りとスプレッドの一覧はこちらをクリックしてください

原題:Italian Bonds Fall, Bunds Rise as Growth Cut: End-of-Day Curves(抜粋)

(NY外為と米国株・国債・商品を更新します.)
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