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欧州委、ドイツの成長率予想下方修正-ユーロ圏に「顕著な」リスク

  • ユーロ圏、イタリアの成長率予測も引き下げ-欧州委員会
  • 貿易摩擦の悪化、重大な衝撃となり得ると警鐘

欧州連合(EU)の行政執行機関である欧州委員会は、ユーロ圏とドイツの成長予測を引き下げ、貿易摩擦の深刻化が見通しをさらに悪化させる恐れがあると指摘した。

  欧州委は7日発表した四半期経済見通しで、ドイツの2019年成長率予測を0.5%と、前回予測の1.1%から引き下げた。ユーロ圏の景気下触れリスクは依然として「顕著」だと警告した。

Slower Momentum

The EU cuts its predictions for economic growth in the euro area

Source: European Commission spring forecast

  欧州委は今回の報告で、「米中貿易交渉と英国のEU離脱がいずれも解決を見ることなく当初の期限を過ぎ、さまざまな不確実性が依然として大きく立ちふさがっている」と指摘。「貿易摩擦の悪化は重大な衝撃となり得る」と警鐘を鳴らした。

  一方で、ユーロ圏経済はこれまでに「望ましくない」世界の環境に対して耐性を示したと評価。今年の域内経済成長率は1.2%と見込むが、20年には1.5%に回復すると予測した。ただ、いずれも前回予測の1.6%から下方修正した。

  欧州委の予測は、貿易と政策の不確実性が後退するか、少なくとも悪化しないという前提に基づいているとも説明。「これらの前提から逸脱すれば、減速がより長期化する」可能性があるとの認識を示した。

  イタリアについては今年の成長率をわずか0.1%と見込み、財政赤字が来年、国内総生産(GDP)の3.5%に拡大すると予想した。この赤字予想は付加価値税(VAT)が引き上げられた場合の影響を除いたベース。

  ユーロ圏のインフレ率は今年と来年ともに平均1.4%と予想されている。

Italian Pain

Italy is the only euro-area economy that is forecast to see its deficit widening beyond the EU’s 3% limit in 2020

Source: European Commission spring forecast

原題:EU Cuts German Growth Outlook, Sees ‘Pronounced’ Euro-Area Risks(抜粋)

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