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超長期債が上昇、米中通商懸念拡大で買い優勢ー10年入札は無難通過

更新日時

債券市場では超長期債が上昇した。米国と中国の貿易摩擦に対する懸念の強まりを背景に株安・円高が進む中、リスク回避の買いが優勢だった。この日の10年利付国債入札を無難に通過した一方、中期債の上値は重く、先物は上げ幅を縮小した。

  • 新発30年物62回債利回りは一時1.5ベーシスポイント(bp)低い0.525%、新発40年物11回債利回りは2bp低い0.56%まで下げ、いずれも4月中旬以来の低水準を付けた
  • 長期国債先物6月物の終値は前日比1銭高の152円77銭。午前に付けた高値152円84銭から上げ幅縮小
  • 新発10年物354回債利回りは横ばいのマイナス0.055%

市場関係者の見方

SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジスト
  • 米中協議は関税引き上げの先延ばしも考えられるが楽観視しておらず、不透明感が強い中で債券にフォローが続く
  • 10年入札結果は悪くはなかったが、水準的な警戒感がある上、中期債の金利下げ渋りが先物や10年債の重しに
  • こうなると資金はプラス金利の超長期ゾーンに流れやすく、ブルフラット(平たん)化した

10年国債入札

  • 最低落札価格は101円57銭と、ブルームバーグがまとめた市場予想の中央値と一致
  • 応札倍率は4.44倍と前回5.07倍を下回る、テール(最低と平均落札価格の差)は2銭と前回1銭から若干拡大
  • SMBC日興の竹山氏
    • 明日の残存5ー10年の日銀買いオペを意識した落札もあっただろう
    • ただ、最近の同ゾーンのオペは含み益のある353回債などの落札が多く、カレント債は入りづらい面もある
  • 備考:過去の10年国債入札の結果一覧

背景

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.160%-0.170%-0.055%0.355%0.525%0.560%
前日比 横ばい 横ばい 横ばい-0.5bp-1.5bp-2.0bp
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