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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

小売業者は知っている、あなたがどこで買い物するか-寝る場所も追跡

  • 小売業者は位置データを使って顧客の行動を分析
  • 出店や広告についての決定に役立つ-プライバシーについての懸念も
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Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

小売業者は顧客の携帯電話の位置データに、あらゆる種類の用途を見いだしている。

  テキサス州ビーケーブのショッピングモール、ヒル・カントリー・ギャラリアは、この情報を基に、多くの買い物客がペットを飼っていると判断した。そこで、ペット用水飲み器やペット預り所などを設置したところ、顧客がショッピングモールで過ごす時間が40%増えた。CBREグループの調査が示した。

  シカゴのあるショッピングセンターはアジア系の住民が多い界隈からの客が多いことを発見。そこで、空きスペースのテナントにアジアの高級食材を扱う店を入れることにした。

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ヒル・カントリー・ギャラリアのドッグスポット・ステーション

  昨年米国に278店のドーナツショップをオープンしたダンキン・ブランズ・グループは、新店舗が既存店から顧客を奪わないようにするのに電話データを使っている。

  小売業者は、膨大な数の顧客が残した電子的データのかけらを収集し、業界の苦戦を和らげるのに役立てている。

  小売店は買い物客がどこで、どのくらいの時間をかけて買い物をするか、その前後にどこへ行っているかについての携帯電話のデータを購入する。これによって顧客個人個人の詳細が分かり、その姿が見えてくる。これが、出店や広告についての決定に役立つ。

  こうした情報はビジネスを変革すると同時に、プライバシーについての懸念を喚起する。企業が自分の行動を追跡しているという考えは一部の人を不安にさせる。この記事のためのインタビューに応じた企業は全て、個人を特定できる情報は利用していないと述べた。しかし、データを管理する規則は比較的緩やかなので、利用の仕方はほとんどの場合、データ会社や小売店の良心次第となる。

  携帯電話データ会社プレーサーAIによると、こうした手法は位置分析と呼ばれ、業界規模は2023年までに150億ドル(約1兆7000億円)と17年の83億5000万ドルから成長が見込まれる。

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プレーサーAIが示すタコベルの顧客の分布

  ショッピングモールのオーナーがどこに広告を掲載するかを決めるために地図上に同心円を描く時代は終わった。位置データをパッケージ化して販売するアレクサンダー・バッベージの最高経営責任者(CEO)、アラン・マケオン氏は、「かつては、人々の行動について理論的にしか見ることができなかった」が今は違うとし、「商圏というのがこれまで考えられていたのとは全く違うことが分かった」と述べた。

  電話のアプリは、一日中ユーザーデータを収集、場所を特定し、緯度、経度、タイムスタンプ、およびデバイスIDを収集する。電話の持ち主の年齢、所得、民族、教育レベル、子供の数などの詳細を知るするためには、電話が夜間にあった位置を米国の国勢調査データと突き合わせる。「誰がそのデバイスを所有しているかについての情報はないので、データに意味を持たせるためには電話(の持ち主)が夜眠る場所を見る」とマケオンは話した。

原題:Retailers Are Tracking Where You Shop -- and Where You Sleep(抜粋)

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