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エクソン:精製部門が10年ぶり損失、創業来の統合モデルへの懸念再燃

エクソン・モービルが発表した1-3月(第1四半期)決算では、精製部門が2009年以来の損失を計上し、データがさかのぼれる2001年以来、ほぼ20年ぶりの不振に陥った。同社149年の歴史の中で創業者ジョン・D・ロックフェラーや歴代の最高経営責任者(CEO)は上流から下流まで全てを手掛ける統合事業モデルを信奉してきたが、今回の決算を受けてこのモデルに対する懐疑的な見方が再燃する恐れがある。

  業績の振れが大きい部門を支えることの多い精製部門が予想外に損失を出したため、同社全体の利益が減少し、2018年の不調からの回復力に疑問が生じた。

  過去10年、他の石油会社は精製事業をスピンオフ(分離・独立)し、原油生産に注力してきたが、エクソンは「油井から小売りまで」というモデルを堅持してきた。精製部門の損失は精製畑を歩んできたダレン・ウッズCEOには特に痛手だ。前任者のレックス・ティラーソン氏に加え、そのポストを争ったジャック・ウィリアムズ上級副社長が探鉱・生産部門出身だからだ。

Rare Loss

Weaker refining and chemical margins ate into Exxon's earnings

Source: Data compiled by Bloomberg

  1-3月に精製部門は2億5600万ドルの損失を出した。1日当たりの平均でほぼ300万ドルだ。高水準のガソリン在庫が利益率を圧迫したほか、大規模な修理・点検で生産が鈍化した。化学部門も49%の減益と、失望を誘った。

  RBCキャピタル・マーケッツのアナリスト、ビラジ・ボーカタリア氏は「下流のショック」と題する顧客向けリポートで、エクソンは以前、「危機を脱しつつある」ようだったと指摘。ただ、「従来の見通しより遅れていることは明白で、短期的に株価は軟調に推移するとみている」と予想した。

  株価は一時3%余り下落した。テキサス州西部とニューメキシコ州にまたがる油田地帯パーミアン盆地で原油生産が急増したものの、精製と化学部門の不振の陰に隠れる格好となった。同社の世界全体での生産量は前年同期比2.4%増の日量398万原油換算バレルとなった。パーミアン盆地の生産量はほぼ140%増。

  エクソンの1株当たり利益は55セント、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想の平均72セントを下回った。

原題:Exxon’s Refining ‘Shocker’ Puts Rockefeller Legacy in Doubt (2)(抜粋)

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