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UBSが警報解除、1-3月好調でウェルス部門に220億ドル超流入

  • 市場環境は3月下旬から4月にかけて改善した
  • 1-3月純利益は11億4000万ドル、アナリスト予想上回る

スイスの銀行UBSグループの1-3月(第1四半期)決算は、投資家予想よりも良い内容となった。セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は先月、非常に悪い見通しを示していた。

  同行は25日の発表資料で、市場環境は3月下旬から4月にかけて改善したとの認識を示した。第1四半期純利益は11億4000万ドル(約1280億円)と、ブルームバーグがまとめたアナリスト予想(8億6020万ドル)を上回った。中核のウェルスマネジメント事業では220億ドルを超える顧客資金が新規流入した。

  エルモッティCEOは先月、第1四半期は最近を振り返っても最悪の時期の1つだとし、採用抑制方針と3億ドルの追加コスト削減計画を発表していた。

Portraits of UBS Group CEO Sergio Ermotti

エルモッティCEO

Photographer: Wei Leng Tay/Bloomberg

  投資銀行部門の収入は前年同期比27%減少、グローバルウェルスマネジメント部門は約9%減り、エルモッティCEOの先月のガイダンスにほぼ一致した。同行はこの日、株主への資本返還目標の達成に向け順調に進んでいるとし、3月に打ち出したコスト削減策の効果が下期に表れるとの見通しも示した。

  UBSは自社株買いを通じて今年中に最大10億ドルを投資家に返還する目標を掲げている。発表によると、今四半期中に買い戻しを再開する計画。

  デリバティブ(金融派生商品)とヘッジファンド向け事業の低迷で株式関連収入はトレーディングが好調だった前年同期に比べ22%減った。

  富裕層以外の一般顧客にファンドを販売する資産運用部門は長年、規模拡大に苦戦しており、UBSは部分的売却や事業統合を含む選択肢を検討していると事情に詳しい関係者が述べている。ドイツ銀行の資産運用部門DWSグループの買収も検討したと関係者が匿名を条件に述べた。

原題:UBS Says Wealthy Clients Add $22 Billion in Surprise Rebound(抜粋)

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