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Photographer: Akio Kon/Bloomberg

日銀の適格担保拡充、BBB格の社債発行拡大効果もーアナリスト

更新日時
  • 「金融機関が投資しやすくなる」市場拡大に期待感-大和証の大橋氏
  • 「企業も起債がしやすくなる」-マニュライフ・アセットの押田氏
Traffic travels past the Bank of Japan (BOJ) headquarters in Tokyo, Japan, on Monday, March 11, 2019. An increasing number of economists see additional stimulus as the BOJ’s next policy step, while they are unanimous in forecasting no change at this week’s board meeting.
Photographer: Akio Kon/Bloomberg

日本銀行が金融政策決定会合で打ち出した適格担保拡充策を受けてアナリストは25日、BBB格企業の起債拡大の可能性があるとの見方を示した。

  大和証券の大橋俊安チーフクレジットアナリストはBBB格企業はそれほど多くはないと前置きした上で「金融機関が投資しやすくなる」として、市場が拡大する可能性と期待感を示した。国債上乗せ金利(スプレッド)は縮小してもおかしくないとしている。マニュライフ・アセット・マネジメントの押田俊輔シニア・クレジット・アナリストも、投資家の選択肢が増えるとして「BBB格への需要で企業も起債がしやすくなり供給が増える可能性がある」と話した。

高まる国債代替運用ニーズ

金融機関の国債保有が減る一方、社債残高が増加

日本銀行、日本証券業協会

民間金融機関国債保有残高 国内銀行 、普通社債発行残高

  日銀は25日の決定会合でフォワードガイダンスを明確化するとともに、強力な金融緩和の継続に資する諸措置として「日本銀行適格担保の拡充」を導入した。企業債務の信用力要件をBBB格相当以上の格付けを取得しているとしてA格相当以上という基準を緩和した。日銀緩和が長期化する中で投資家の国債保有比率は減少しており、代わりに一般債(国債以外のすべての債券)の需要が強まっている。

  ブルームバーグのデータによると2018年度に社債を発行した224社のうち、BBB格を少なくとも1つ取得したのは24社と全体の1割、発行総額は約8000億円と7%を占めた。今年に入って起債したBBB格の企業には東京電力パワーグリッド、オリエントコーポレーション、フタバ産業、トピー工業がある。

(記事中のチャートを更新しました.)
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