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トランプ大統領、議会による調査に法廷闘争で迎え撃つ戦略か

  • 大統領選に向け議会調査を一時保留させる戦略
  • 今週、司法省当局者やホワイトハウス元当局者が議会の召喚状を拒否

2020年大統領選での再選を目指すトランプ米大統領は、議会の調査権限の問題を裁判に持ち込むことで調査を一時保留させ、大統領選に悪影響が及ばないようにする戦略を取っているとみられ、議会民主党との長期の法廷闘争も辞さない構えだ。

  今週、司法省当局者とホワイトハウス元当局者が最高機密取り扱い権限などに巡る召喚状を拒否したことで、両者の対立が明確になった。ムニューシン米財務長官は、民主党の別の要求であるトランプ大統領の納税申告書提出について、23日の議会宛て書簡で、議会の「調査権限は無制限ではない」と述べた。

  トランプ大統領は24日、アトランタのイベント出席のためホワイトハウスを出発する際に記者団に対し、「もう十分だ」とした上で、「われわれは全ての召喚状と闘っている」と語った。

  ホワイトハウスは法廷闘争を行う上で、議会の幅広い調査権限を保護してきた1世紀近くに及ぶ判例に異議を唱える立場を取っている。今週、少なくとも2つのケースでこのような立場が示された。ムニューシン長官の書簡と、トランプ大統領の8年分の財務情報提出を求めた下院監視・政府改革委員会のカミングス委員長(民主)の召喚状に異議を唱えて大統領の個人弁護士らが起こした訴訟だ。

  トランプ政権は、議会の調査には「正当な立法目的」が存在しないため、召喚状に従う必要はないとしている。

  弁護士らは、議会調査が正当かどうかは大統領が判断できるという見解も含め、トランプ政権の主張が裁判で認められる可能性は低いと指摘する。しかしそれでも、議会の数多くの調査を数カ月は保留できる可能性が高い。

  トランプ大統領にとっては、それだけでも再選に打撃を及ぼすニュースが毎日のように流れるのを回避できるメリットがある。トランプ大統領は24日、偽調査は民主党が自分に勝つための唯一の望みだと語った。

原題:Trump Digs In for Battle Over Congress’s Power to Investigate(抜粋)

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