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Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

金利トレーダー、1998年スタイルの米利下げ想定か-状況酷似

  • アジア金融危機やロシアのデフォルト、LTCM破綻があった年
  • 利下げは「考慮しなければならないシナリオ」
Runners pass the Marriner S. Eccles Federal Reserve building in Washington, D.C., U.S., on Monday, Aug. 13, 2018. Federal Reserve officials left U.S. interest rates unchanged in August and stuck with a plan to gradually lift borrowing costs amid strong growth that backs bets for a hike in September.
Photographer: Andrew Harrer/Bloomberg

米金融当局が予防を最善の策と見なすとの確信を、金利トレーダーは深めつつある。つまり20年ほど前に採用された処方箋だ。

  米中の経済指標が改善の兆しを見せ、米国株が最高値を更新したにもかかわらず、先物市場は今年の0.25ポイント利下げを完全に織り込もうとしている。

  ウィルミントン・トラスト・インベストメント・アドバイザーズのルーク・ティリー氏やBMOキャピタル・マーケッツのストラテジストらはこれを、市場が1998年を念頭に置いている兆候だと解釈する。米連邦準備制度は当時、海外の情勢が米国をリセッション(景気後退)に追いやることを避けるため予防的利下げに踏み切った。

  

U.S. money markets see lower rates in the year ahead

  アジア金融危機やロシアのデフォルト(債務不履行)、ヘッジファンド、ロングターム・キャピタル・マネジメント(LTCM)の事実上の破綻と、世界の経済情勢は当時、現在よりも暗い状態にあった。

  しかし、その他の点で98年は今と不気味に似ているように見えるとティリー氏とBMOのジョン・ヒル氏は指摘する。米経済は好調でインフレ率は低く、S&P500種株価指数は過去最高かそれに近かったこの年、米当局は利下げをし、戦後最長の米景気拡大は続いた。

Fed rate cuts helped keep America's 1990s expansion going

  チャールズ・シュワブ・インベストメント・マネジメントの債券担当最高投資責任者(CIO)ブレット・ワンダー氏は「市場が織り込んでいるシナリオを尊重する必要がある」とし、「利下げは最も可能性の高いものではないとしても、考慮しなければならないシナリオだ」と述べた。

原題:Rates Traders May Be Thinking of a 1998-Style Fed Rate Reduction(抜粋)

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