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ヘッジファンドが積極的に押し目買い、米ヘルスケア株の急落で

  • 皆保険制度巡る政治的懸念で急落した好機にヘッジファンドが殺到
  • 強気姿勢の一方で、市場心理悪化ならヘルスケア株に脅威となる恐れ

米株式市場でヘルスケア業界の最大の支持者となっているヘッジファンドの一角は、「メディケア・フォー・オール(国民皆健康保険制度)」構想を巡る懸念による株価急落にも、毅然(きぜん)とした態度をとっている。

  ヘッジファンドは、救済するというよりも、株価急落の中で押し目買いを急いでいる。ヘルスケア株の週間リターンが今年最低となり、バリュエーション(株価評価)が下がった好機に乗った格好だ。先週のヘッジファンドの購入規模は過去1年間で98パーセンタイルであったことがJPモルガン・チェースのプライムブローカレッジ部門の集計した顧客データに示されている。ゴールドマン・サックスによると、同様の押し目買いの心理は同社顧客内でも見られ、強気な投資と弱気な投資の割合は3対1だった。

Hedge funds buying the dip in health-care stocks means persistent crowding risk

  こうした強気スタンスの一方で、1週間前の急落をあおったのはヘッジファンドの売りだったという臆測もある。同セクターは大口投資家が投資を続けており依然として混雑した取引となっているため、逆張り派は弱気サインと受け止める可能性もある。薬価や保険が政治家の間で選挙の激しい争点に浮上する中、同セクターは市場センチメントの揺れから影響を受けやすい。

  メディケア・フォー・オールを巡っては、民主党の大統領候補指名獲得を目指す一部議員が支持しているものの、法制化される可能性は低い。ただ、こうした政治的圧力が一部のヘルスケア企業を特に脆弱(ぜいじゃく)にしていると、アバディーン・スタンダード・インベストメンツの投資マネジャー、ジョン・フェルドマン氏は指摘した。

Health-care stocks go from winners to losers

原題:Hedge Funds Were Aggressive Dip Buyers Amid Health-Care Rout (1)(抜粋)

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