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キャタピラー決算は予想以上の増収、見通し悪化で株価下落

更新日時
  • 中国競合企業の「積極的な価格設定」で市場シェア若干低下の見込み
  • 鉱業向け部門好調でも他の部門の業績への投資家の懸念解消されず

キャタピラーの1-3月(第1四半期)決算は鉱業向け部門が好調だったが、他の事業の今年の業績に対する投資家の懸念が解消されるほどではなかった。

  同社が24日発表した1-3月決算は利益と売上高が共に市場予想を上回った。しかし在庫は増加し、キャタピラーは中国の競合企業による「積極的な価格設定」もあり、市場シェアが低下する見通しを明らかにした。同社株は1年前、当時の最高財務責任者(CFO)が2018年1-3月決算について「年内最高だろう」と発言したことで急落したが、今回も業績の先行きを心配する投資家らに売り込まれた。

Caterpillar Inc. Manufacturing Facilities As Profit Outlook Raised Despite Expected Tariff Impact

キャタピラー製掘削機

Photographer: Callaghan O’Hare/Bloomberg

  アンドルー・ボンフィールドCFOは電話インタビューで、中国の建設機器需要が今年伸びる見込みだが、同社売上高は横ばいと予想されると発言。「今年、市場シェアは若干低下するだろう。市場シェア拡大を図る競争相手の一部が積極的な価格設定をしている」と述べた。

  キャタピラーの業績は景気の先行きの目安と見なされている。このところ、国際通貨基金(IMF)や経済協力開発機構(OECD)のエコノミストらが貿易や地政学的緊張を理由に今年の主要国・地域経済の見通しを引き下げており、キャタピラーが鉱業やエネルギー業界の顧客の需要に支えられ、予想される建設業界の景気鈍化を乗り切るとの期待は後退している。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、カレン・ウベルハート氏は、「キャタピラーの見通しは数年ぶりに悪化した」と述べた上で、「米国外の建設機械販売は漸減している。アジアの伸びは平たん化しており、キャタピラーは中国の『積極的な価格設定』に言及した。キャタピラーは最近の会議でアジアの価格設定と中国での市場シェア低下を引用していたが、この話は恐らく広がらなかったのだろう」と指摘した。

  キャタピラー株の24日終値は3%安の137.73ドル。

  1-3月期の調整後1株利益は2.94ドルと、ブルームバーグが集計したアナリスト予想平均(2.85ドル)を上回った。昨年同期の実績は2.82ドルだった。

Caterpillar stands to benefit as miners replace aging equipment

原題:Caterpillar Investors Look Past Beat Amid Outlook ‘Cracks’ (2)(抜粋)

(CFOの発言やアナリストコメントなどを追加して更新します.)
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