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かんぽ:新規1兆円の半分以上は円債、ヘッジ外債・オルタナ増ー19年度

  • 保険契約の減少に伴い円金利資産の残高は減少を計画
  • 低金利下で積極的にデュレーション長期化できない-浅井運用企画部

かんぽ生命保険は2019年度の資産運用で、1兆円程度を見込む新規資金の半分以上を円金利資産に充てる。残りを同程度ずつ、為替リスクをヘッジして投資する外国債券とオルタナティブ資産に投入する。

  新規資金は振り向けるが円金利資産の残高は、保険契約の減少に伴って減少を計画。低金利の継続を見込んでおり、積極的にデュレーション(平均残存年限)を長期化する環境にはない。ただ、金利が上昇局面になれば追加投資を考える方針で、浅井重明運用企画部長は「30年国債で1%前後になったら真剣に検討する」と述べた。

  ヘッジ付き外債は、昨年度に続き運用収益向上の観点から残高を積み増す。海外金利、ヘッジコスト、国内金利水準を踏まえ機動的に残高を調整する。米ドルのヘッジコストが上昇しているため、投資対象は国債ではなくスプレッドが上乗せされる米国の社債が中心。ユーロについても国債利回りは低く、福嶋亮介運用企画部担当部長は「国際機関債のスプレッドを取りながら、少しでも利回りを積み増す」と述べた。

  一方、景気サイクルが最終局面に近付きつつあり、先行きに対する不確実性が高まっているとみて、ヘッジせずにオープンで投資する外債や株式などリスク性資産の積み増しは抑制する。

  オープン外債は、昨年度は円高を警戒しドル建て資産の一部を売却し残高は減少したが、今年度は横ばいを計画。為替相場の調整局面では残高を積み増す。国内株式は、昨年度上昇局面では一部売却し残高は減少したが、今年度は横ばいを計画。外国株式も同様に横ばい。双方とも相場の調整局面では残高積み増しも考える。

【2019年度の運用計画一覧】

単位:
億円
国内債外債ヘッジ
外債
オープン
外債
国内株等新規成長・
オルタナ
かんぽ減少ーー増加横ばい横ばい増加
日本横ばい
~増加
ーー横ばい
~減少
増加横ばい増加
第一減少ーー金利水準
次第
為替水準
次第
減少増加
明安やや増加増加やや増加やや減少ーー
住友増加増加増加増加増加ーー
富国▲300200500▲300200ーー
大樹500弱増加▲数百3500程度横ばい100程度

【2019年度の金融環境見通し一覧】


国内金利
(%)
米国金利
(%)
日経平均
(円)
ダウ
(ドル)
ドル円
(円)
ユーロ円
(円)
かんぽ▲0.25~0.25
(0.00)
2.20~2.70
(2.50)
18000~22000
(20000)
22000~26000
(24000)
100~115
(108)
110~130
(120)
日本▲0.20~0.20
(0.00)
2.20~3.20
(2.70)
21000~26000
(24000)
24000~29000
(27000)
100~120
(110)
120~140
(130)
第一▲0.20~0.20
(0.00)
2.00~2.80
(2.30)
18000~24000
(20000)
22000~28000
(25000)
100~114
(108)
110~135
(125)
明安▲0.15~0.15
(0.05)
2.10~3.00
(2.70)
20000~24000
(23000)
24000~29000
(27500)
100~115
(110)
115~135
(126)
住友▲0.20~0.20
(0.10)
2.00~3.00
(2.60)
18500~25500
(22500)
22000~29000
(27000)
100~120
(110)
115~140
(130)
富国▲0.20~0.20
(▲0.0)
2.30~3.00
(2.60)
19000~24000
(23500)
23000~27000
(26000)
100~115
(110)
115~135
(125)
大樹▲0.10~0.20
(0.00)
2.40~3.00
(2.70)
20000~23000
(21500)
23500~26500
(25500)
104~114
(109)
118~133
(126)

※かんぽ生命、日本生命、大樹生命(旧三井生命)は年度末レンジ(年度末見通し)
※第一生命は想定レンジ(年度末中心)
※明治安田生命、住友生命、富国生命は年度レンジ(年度末)

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