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日電産株が7カ月ぶり高値、今期26%増益計画-会長は自信示す

更新日時
  • 8月後半ごろ受注回復へ、トラクションモーターに引き合い-永守氏
  • 需要回復や利益率改善を見込んだ計画と評価-SMBC日興

日本電産の株価が反発。一時前日比3.2%の1万6255円まで上昇し、昨年10月4日以来の高値を付けた。同社は23日、今期(2020年3月期)の連結営業利益が前期比26%増の1750億円となる見通しだと発表した。

  会社計画の営業利益は市場予想を下回る。中国の景気回復動向や英国の欧州連合離脱問題をリスクとみている。業績見通しの前提となる為替レートは1ドル=105円、1ユーロ=125円とした。

  永守重信会長兼最高経営責任者(CEO)は24日の決算説明会で、電気自動車(EV)向けの一体型トラクションモーターなど新製品の引き合いが強いと強調。8月後半ごろの受注回復を見込み「下期の数字に確信を持っている」と述べた。トラクションモーターは「意外に早く年産100万台ペースになる」とみている。
  

今期計画

  • 売上高予想1.65兆円、市場予想1.61兆円
  • 営業利益予想1750億円、市場予想1930.4億円
  • 純利益予想1350億円、市場予想1532.1億円

  同社は車載や家電向けモーターが主力。米中貿易摩擦の影響による顧客需要の減少を受け、前期は構造改革費用を計上し、工場統廃合による設備の減損や旧式在庫の早期廃却などコスト削減を進めている。ブルームバーグのデータによると米アップルやソニー、ホンダなどを取引先に持つ。

  SMBC日興証券の渡辺洋治シニアアナリストは今期の利益計画について、上期の750億円は「需要の底打ちと季節性、構造改革効果を考慮すれば、妥当な水準」と評価。下期の1000億円についても「買収影響込みで、需要の緩やかな回復と利益率改善を見込んでいると推察される」との見方を示した。

  日電産は中長期的な成長継続に向け投資を行う方針で、今期は設備投資で1500億円(前期実績1206億円)、研究開発費で750億円(同629億円)を計画している。

Nidec Corp. Founder Shigenobu Nagamori Interview

業績計画を発表した日本電産

Bloomberg

  1ー3月期の営業利益は前年同期比77%減の95億円だった。精密小型モーターが同83%減の27億円、車載関連が同57%減の43億円となったほか、「家電・商業・産業用」や機器装置でも大幅に減少した。電子・光学部品は16億円の赤字となった。

  合併・買収(M&A)により21年3月期の売上高目標は2兆円と見込む。車載関連は新規M&Aに伴う上乗せ分を含め最大1兆円と重視しており、16日には自動運転に使われるセンサーや制御システムに強みを持つオムロン子会社の買収を発表した。

1-3月期

  • 売上高3640.1億円、市場予想3276.4億円
  • 営業利益92.5億円、市場予想208.8億円
  • 純利益75.8億円、市場予想125.3億円

 

(永守氏の発言や投資計画を追加します.)
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