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メイ首相、欧州議会選前の妥結かさもなくば退陣も-与野党協議再開へ

  • 保守党の草の根活動家からメイ党首への辞任要求が再燃している
  • 与党と労働党との協議はイースター休暇明け23日に再開される見通し
メイ首相

メイ首相

Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg
メイ首相
Photographer: Jasper Juinen/Bloomberg

メイ英首相は、決定的に重大な自らの職責を全うし、欧州連合(EU)から英国を離脱させることができるよう首相の座にとどまるために闘い続けている。しかしその成功の望みは、今や最大野党・労働党のコービン党首にかかっている。

  メイ首相のチームの高官らは、問題の解決が自らの利益にかなうとコービン党首が判断する場合のみ、EU離脱案が議会採決で承認される現実的な可能性が出てくると考えている。今週中にそのように判断してくれることが望ましいが、事情に詳しい複数の関係者によれば、コービン氏は首相と異なりEU離脱の決着を急いでいないもようだ。

  与党保守党と労働党との協議は、イースター休暇明けで議員らがロンドンに戻る23日に再開
される見通し。複数の関係者が匿名を条件に語ったところでは、欧州議会選挙(5月23-26日実施)前に妥結できなければ、メイ首相はチャンスを失い、退陣を余儀なくされる恐れがあると盟友らは不安を抱く。

  保守党の草の根活動家からメイ党首への辞任要求が再燃する状況で、多くの保守党議員もメイ氏の退陣を望んでいる。EUからの離脱期限は10月31日まで再延期され、首相がEU離脱を成し遂げることができず、超党派の合意形成のため政敵ともいえる社会主義者のコービン党首との協議入りを決断したことに対し、保守党内の離脱推進派の怒りの矛先が向かっている。

  メイ首相にとっては、これまで悪い合意だと繰り返し主張してきた「EUとの関税同盟への残留」に関する妥協案を与党に飲ませることができるかどうかが、決定的に重要だと盟友の1人は話す。関税同盟への残留は労働党の主要な要求の一つだ。

  一方、コービン党首としては、労働党の多くのメンバーが離脱条件受け入れの賛否を巡り国民に投票の機会を与えるよう望む中で、再国民投票を確約せずに党内をまとめられるかどうかが鍵となる。

原題:May Returns to Face Brexit Crisis as Leadership Pressure Grows(抜粋)

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