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リクシルG株続落、4カ月ぶり日中下落率-子会社減損で赤字

更新日時
  • 損失出した伊子会社は「潮田氏が買収した企業」-瀬戸氏
  • 環境変化などのリスクに瀬戸氏が適切に対処しなかった-伊子会社会

LIXIL(リクシル)グループ株価は19日、一時前日比8.1%安と12月12日以来4カ月ぶりの日中下落率となった。同社は18日に従来15億円の黒字と想定していた前期(2019年3月期)の純損益が530億円の赤字になったもようだと発表したことが売りを誘った。

Inside The Lixil Corp. Enokido Factory

リクシルのロゴ

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  イタリアの建材子会社ペルマスティリーザでの減損損失計上が業績修正の主因。潮田洋一郎会長兼最高経営責任者(CEO)は18日に会見し、業績悪化につながった前社長兼CEOの瀬戸欣哉氏の任命責任を理由に、6月開催予定の株主総会を経て会長兼CEOを退任する考えも明らかにした。

  瀬戸氏は18日に発表した声明文で、ペルマスティリーザは潮田氏が買収した事業で、「今回損失を出した対象プロジェクトの90%程度が2015年以前のプロジェクト」だったと指摘。リスクが顕在化する前に事業を売却し撤退すべきだったと訴えた。

  ペルマスティリーザのダヴィデ・クロフ会長は19日のインタビューで、受注した案件に関連する環境変化などのリスクに瀬戸氏が適切に対処しなかったことから損失が拡大したと述べた。今後の収益性改善には、受注後のリスク管理を徹底し、経営陣が士気を取り戻すことができるような経営者が必要との考えを示した。今後はリクシルの業績に貢献するよう、コスト削減や事業領域の再編などを進めたいとした。

  潮田氏も19日のインタビューで、瀬戸氏になって同社のプロジェクトマネジメントの質が下がったと指摘。自身の退任後は「現場の感覚がわかる人」に経営のバトンを渡したいと述べた。今後は臨時株主総会の開催について取締役会で検討する方針だという。

  SMBC日興証券の川嶋宏樹シニアアナリストは18日付のリポートで同子会社の損失規模が想定よりも大きかったことはネガティブな印象だと指摘。今期(20年3月期)も低採算案件の影響が残り、構造改革費用が見込まれることから赤字が続くとの見通しを示した。

  19日のリクシルG株の終値は前日比7.7%安の1513円。

(株価を更新してインタビュー内容を追記しました。.)
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