ウーバー自動運転部門にトヨタやソフトバンクGが10億ドル出資
堀江政嗣
更新日時
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トヨタグループのデンソーも出資に参加、同部門を72.5億ドルと評価
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自動運転ライドシェア車の量産化とサービス実用化目指す

A man checks his smartphone whilst standing amongst illuminated screens bearing the Uber Technologies Inc. logo.
Photographer: Chris Ratcliffe/Bloombergトヨタ自動車は19日、自動運転ライドシェア車両の開発と実用化の加速に向けてグループの部品メーカーであるデンソーやソフトバンク・ビジョン・ファンド(ビジョンF)と、配車サービスを手がける米ウーバーの自動運転部門に合計10億ドル(約1100億円)の出資を行うと発表した。
トヨタの発表資料によると、今回の合意のもと、トヨタとデンソーは6億6700万ドル、ビジョンFは3億3300万ドルを同部門が基本となる新会社に出資。これに伴い新会社の企業価値は72億5000万ドルとなるとしている。出資は今年7-9月期をめどに実行する予定。
トヨタは2018年8月にウーバーに5億ドルを出資し、自動運転ライドシェア車両に関して共同開発を進めてきた。今回の投資拡大を受け、次世代自動運転キットの設計と開発を共同で行い、本格的な自動運転ライドシェアサービス車の量産化とサービス実用化にめどをつけることを狙っているという。トヨタは出資に加えて今後3年間で最大3億ドルの開発費も負担するとしている。
トヨタ自動車とソフトバンクグループは昨年10月に、ライドシェア(相乗り)や配車サービス、自動運転など新たなモビリティの分野で戦略的提携を結び、新会社を設立すると発表した。新会社の名称は「モネ・テクノロジーズ」でホンダや日野自動車も資本参加することが決まっており、増資後のソフトバンクとトヨタの出資比率はそれぞれ40.2%、39.8%になる。
(トヨタの発表内容を追加して更新します.)
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