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リクシルの潮田氏が取締役を辞任へ、業績悪化で

更新日時
  • 株主総会を経て会長兼CEOを辞任、山梨社長兼COOも取締役辞任
  • 前CEOで取締役の瀬戸氏はCEO復帰に意欲、総会で取締役候補提

LIXIL(リクシル)グループは18日、潮田洋一郎会長兼最高経営責任者(CEO)が業績悪化につながった前社長兼CEOの瀬戸欣哉氏の任命責任を理由に、6月開催予定の株主総会を経て会長兼CEOを退任する考えを明らかにした。5月20日の取締役会でまずは取締役を辞任するという。

Inside The Lixil Corp. Enokido Factory

リクシルのロゴ

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  リクシルGは同時にイタリアの子会社の減損損失計上により2019年3月期の純損益が530億円の赤字になったもようだと発表。従来は15億円の黒字を予想していた。前の期は546億円の黒字だった。

  同日都内で会見した潮田会長は「今回の巨額損失の一義的な責任はCEOだった瀬戸氏にある」と述べた上で「瀬戸氏を任命した私の責任もある。38年間取締役を務めてきたが瀬戸氏を起用したことが私にとって最大の失敗だった」と退任に至った理由について語った。

  山梨広一社長兼最高執行責任者(COO)も株主総会終了後の任期満了をもって取締役を退任する。会見に同席した山梨氏は株主総会までは社長兼COOを務め、それ以降については新しい指名委員会や取締役会の判断に委ねると述べた。

  リクシルGのトップ人事を巡っては昨年、瀬戸氏が社長兼CEOから退任し、創業家出身の潮田会長がCEOに復帰。指名委員会委員長だった山梨氏が社長に就任した。同社が後に発表した報告書で潮田氏が瀬戸氏との意見対立からこのまま瀬戸氏に経営を任せることはできないと考え、指名委員会でのCEO交代を提案したと指摘されている。

  一連の動きを受け、英投資会社マラソン・アセット・マネジメントらリクシルG株主の一部が今年3月、「指名委員会の2人が自らを指名するのは利益相反の可能性が高く、深刻なガバナンス不全だ」などとしてリクシルGに対し、潮田会長と山梨社長の取締役からの解任を目的とする臨時株主総会の招集を要求。4月にはしびれを切らせた一部株主が株主による総会招集許可を東京地裁に申し立てた。

  潮田会長、山梨社長が取締役を退任すると臨時総会の当初の開催目的は達せられることになる。両氏は3月の株主の要求に対し、定時総会と日程的に近いことも挙げ、請求の取り下げを求めていくとしている。リクシルG広報担当の布施木昭彦氏は、5月下旬に臨時株主総会を開催できるよう準備を進めながら株主との対話を継続する方針だと話した。

  前CEOで取締役の瀬戸氏はCEOへの復帰に意欲を持っており、定時株主総会で自身を含む8人の社内・社外取締役候補を提案する考えを発表している。これに対し、潮田会長は「日本の経営者でトップクラスである11億円もの年俸を得ながら、この赤字を招いた責任をどのようにお考えなのか、大変いぶかしく感じている」と批判した。

  アシメトリック・アドバイザーズのストラテジスト、ティム・モース氏(シンガポール在勤)は「潮田氏と山梨氏が辞任したのは良いニュースで、解任を求めていた株主側が勝利した珍しいケースだ」と話した。マラソン・アセット・マネジメントの広報担当は、現時点でのコメントを控えた。

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