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メガチップス、iPhone供給の復帰シナリオ崩れる-みずほ証

更新日時
  • 米インテルが5Gモデムから撤退、背後にアップルとクアルコム和解
  • 印象はネガティブと斉田アナリスト、投資判断見直しを示唆

大規模集積回路(LSI)メーカーのメガチップスに対し、今後の事業展開や業績の懸念につながる材料が海外から相次いでいる。みずほ証券は、「iPhone(アイフォーン)」でのサプライチェーン復帰のシナリオがなくなったとし、投資判断と目標株価の引き下げを示唆した。

  メガチプスの子会社SiTimeと提携する米半導体メーカーのインテルは16日、スマートフォン向け次世代通信規格「5G」のモデム事業から撤退すると発表。主要顧客である米アップルが米クアルコムとの訴訟を取り下げると発表したことを受けた動きだった。

Apple-Heavy ETFs Are in Traders' Sights Ahead of iPhone Reveal

アップルとクアルコムの和解が各所に波及

re:Store Apple Inc. retailer in Moscow, Russia. Photographer: Andrey Rudakov/Bloomberg

  みずほ証券の斉田健一アナリストは17日のリポートで、メガチプスにとって最大のカタリストだった2020年モデルのアイフォーンの5Gモデムは「クアルコムのチップが使用される可能性が高まった」と指摘。アップルのサプライチェーン復帰のシナリオがなくなったとみている。

  また、インテルとメガチプスの提携はスマホに限ったものではなく、インテルもインフラ向けなどでの5G関連事業の開発を継続する方針だが、「印象はネガティブ」とした。

  みずほ証ではメガチプスについて、年後半に向けた株価回復シナリオの想定が難しくなったほか、業績面でも21年3月期に確率50%でアップルのサプライチェーン復帰を織り込んでいたため、売り上げで25億円程度、営業利益で10億円程度を差し引く必要があると分析。現在は「買い」、2800円としている投資判断と目標株価について、18年度決算を踏まえ見直す予定という。

  斉田アナリストは電話取材で、メガチプスは顧客情報を公表しておらず、推測になると断った上で、インテルへの部品供給を通じ16年のアイフォーン7プラスからサプライチェーンになったと指摘。18年にシェアを失ったが、5Gアイフォーンからの復帰の可能性を見込んでいたと説明した。一方、インテル経由以外での製品採用の可能性があるとの見方も示した。

  メガチプスの株価は、17日にストップ安となる400円(21%)安と急落して終了。18日も一時11%安の1372円と大幅続落し16年8月以来、2年8カ月ぶり安値を付けた。1株当たり純資産の1337円に接近している。

  シリコンを使ったMEMS(微小電気機械システム)タイミングデバイスメーカーのSiTimeは昨年7月、インテルの5Gプラットフォームに自社製品を組み込むことを共同で進めると発表していた。

メガチップス株は2016年以来の安値に
(5段落にアナリストの発言内容を追記します.)
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