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ネクソン株がことし最大の下げ、TOBでのプレミアム期待後退

  • 東証は持ち株会社NXCにTOBは必須でないとの報道に注目集まる
  • 買収にかかる金額の規模は大幅に縮小とモルガンMUFGアナリスト

ネクソンの株価が大幅安。同社の持ち株会社である韓国NXCに対する最終買収提案が5月15日などと報じられ、同社株への公開買い付け(TOB)の可能性が低下したとの見方が広がった。

  株価は一時前日比9.0%安の1530円まで下げ、2018年12月以来の日中下落率を付けた。終値は6.3%安の1576円。

  ネクソンの持ち株会社NXCへの最終買収提案について、 アドバイザーのドイツ銀、UBS、モルガン・スタンレーは5月15日に最終買収提案を受け取ると、韓国経済新聞が報じた。

  スマートカルマのアナリスト、トラビス・ランディ氏は、買収提案はネクソンではなくNXCに関するものだが、NXCは東京証券取引所からネクソン株の公開買い付け(TOB)が必須ではないとの意見を受け取ったとの報道に着目していた。

17日は4カ月ぶり下落率に

  カブドットコム証券の河合達憲投資ストラテジストは株価下落について「明確なTOBなどのスキームなどは出ておらず観測でしかないものの、その期待が剥がれた感じだ」と話した。小型株トレーダーは、日本でのTOBが必要でなくなった、親会社再編に伴うプレミアム期待が後退したと語った。

  モルガン・スタンレーMUFG証券のアナリスト、セヨン・パク氏は17日付リポートで、報道が本当なら取得対象となるネクソン株は47%にすぎないため、買収にかかる金額の規模は大幅に縮小すると指摘した。

  16日のネクソン株の終値から試算した時価総額は1兆5000億円。パク氏は3月11日付リポートで、NXCの持ち株すべてが一つの事業会社に売却される場合、TOBが実施される見込みが強いと指摘し、その場合の買収額は「現在の市場価値で1兆6000億円」と記していた。

  ネクソン創業者の金正宙氏は、NXCを通じて保有するネクソン株の売却を検討している。

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