コンテンツにスキップする

通貨ヘッジファンドは絶滅危惧種か-残る各社の生き残り術

  • 通貨ヘッジファンドは長期にわたる金融市場の落ち着きの犠牲に
  • 通貨ヘッジファンドの数は145本から49本に減少

通貨に特化したヘッジファンドはかつて投資の世界でホットな分野だった。 バークレイズヘッジ通貨トレーダーズ指数が集計するファンドの数は2000-08年の間に約3倍に増え145本となった。しかし今も活動しているのはわずか49本で、あたかも絶滅危惧種だ。

  為替レートのトレンドをフォローするファンドは、長期にわたる金融市場の落ち着きの犠牲となっている。「伝統的な資産クラスではボラティリティーは悪いもの」だが、通貨では違うとリコン・カレンシー・マネジメントの共同創業者、ピーター・ジェイコブソン氏は話す。各国の相対的な評価や通貨の価値があまり変わらなければ、利益を得る手段は少なくなる。

  為替市場のボラティリティーは3月下旬以降さらに低下し、JPモルガン・グローバルFXボラティリティー指数は5年ぶり低水準となった。

  18年後半の株式市場のボラティリティー急上昇も、為替ヘッジファンドの追い風にはならなかった。 円のような古典的な資金避難先が株式相場の変動に反応せず、ジェイコブソン氏のリコンは昨年10月にポジションの大部分で取引を停止した。

  厳しい見通しを受け、レコード・カレンシー・マネジメントのジェームズ・ウッドコリンズ最高経営責任者(CEO)は 他の資産クラスへの進出を検討している。ロンドンを拠点とする同社のアクティブ通貨戦略の運用資産は08年の約290億ドル(約3兆2500億円)から36億ドルまで減少した。同氏は「通貨以外にも同様の投資スタイルを生かせる機会があることは認識している。そのような可能性を排除しない」と語った。

  外為市場で最近有効だった投資手法は、市場が静かであることに賭けることだ。ジュネーブを本拠とするLCJインベストメンツは為替相場の方向を巡るポジションに加え、為替レートが一定の範囲内にとどまることに賭けるオプションを活用。昨年はシティ・パーカー・グローバル通貨マネジャー指数のマイナス3.4%に対し、プラス4%余りのリターンを残した。共同創業者のジョナサン・タレット氏は「危機後の量的緩和(QE)の世界はダイナミクスの多くを変えたが、それでも外為市場には投資機会がある」と述べた。

原題:As Currency Hedge Funds Bleed Out, a Few Survivors Still Stand(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中 LEARN MORE