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アマゾン、アップルしのぐ今世紀最強の米株式銘柄に吹く逆風

  • モンスター・ビバレッジの株価は12日までの数週間で18%下落
  • エナジードリンク市場にアマゾンなど参入、「bang」も脅威

米株式市場で今世紀最大の勝者はアマゾン・ドット・コムでもアップルでもない。両社の2000年1月からの株価上昇率はそれぞれ2300%、5300%だがそれでも1位には遠く及ばない。

  1位はエナジードリンク「モンスターエナジー」で知られるモンスター・ビバレッジで、同期間の株価上昇率は約6万%に達する。

Monster Beverage has left other stocks in the dust

  この歴史的な株価上昇を後押ししたのは08年以降続く増益と、01年から9%を下回らない増収率だ。

  マッコーリー・キャピタルのアナリスト、キャロライン・レビ-氏は、「エナジードリンクは今の世代の代表的な炭酸飲料であり、モンスター・ビバレッジは大成功を収めながら製品ラインを着実に拡大してきた」と指摘した。

  しかし現在、同社は強い逆風に直面している。500億ドル(約5兆6000億円)規模のエナジードリンク市場への新規参入が相次ぐ中、同社株は12日までの数週間で約18%下落した。アマゾンは自社ブランドのエナジードリンクを販売しており、コカ・コーラも欧州でエナジードリンクを近く売り出す。

Monster Energy Drinks Ahead Of Earnings Data

モンスター・ビバレッジのエナジードリンク「モンスターエナジー」

Photographer: Patrick T. Fallon/Bloomberg

コカ・コーラの買収消えたか?

  コカ・コーラの新製品は特に注目に値する。ブルームバーグのデータによれば同社はモンスター株を約19%保有する筆頭株主であり、さらにモンスター商品の流通も手掛けている。アナリストの間では、コカ・コーラが時価総額300億ドル近いモンスターを完全買収するのではないかとの観測が以前からあった。しかしコカ・コーラが自社ブランドのエナジードリンクを発売し、さらにコーヒー店チェーンの英コスタを51億ドルで買収する手続きが今年完了したばかりであることを考慮すれば、モンスター買収は遠のいたとみられる。

  ブルームバーグ・インテリジェンスのアナリスト、ケネス・シェイ氏は、「買収のチャンスは過ぎ去ったと思う。コカ・コーラはもう買収はしないだろう」と指摘。「モンスターがコカ・コーラと流通契約を結んだのは大成功だったが、今となってはコカ・コーラのエナジードリンクが強いパートナーシップを断ち切り、世界的にモンスターの伸びを鈍化させるリスクとなっている」と語った。モンスターはコメントを控えた。

  アマゾンとコカ・コーラはそれぞれの業界でトップでありモンスターにとっては脅威だが、最大の脅威はバイタル・ファーマスーティカルズのエナジードリンク「bang(バング)」だ。バングはモンスターから売り上げを奪う形で最近伸びているとみられている。

市場シェア

  IRIのデータによると、今年3月時点のエナジードリンク市場のモンスターのシェアは前年同月比3.5ポイント低下の35.4%だった。「レッドブル」で知られるレッドブルのシェアは1ポイント弱低下し38.2%。一方、バイタル・ファーマのシェアは1%強から8.3%に急増した。

  モンスターは最近、バングに対抗し新飲料「REIGN(レイン)」を発表したが、アナリストの間では評価が分かれている。

原題:After 60,000% Rally, America’s Top Stock Has Suddenly Gone Cold

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