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Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

3月の貿易収支は2カ月連続黒字-18年度は3年ぶり赤字

更新日時
  • 3月輸出額は2.4%減と減少幅は予想下回る、輸入額1.1%増
  • 中国経済減速の影響で輸出は弱い-クレディSの塩野氏
The shadow of an aircraft in flight is cast on shipping containers stacked at a terminal in Fukuoka, Japan, on Friday, April 5, 2019. Japan’s chief negotiator dodged questions about any potential auto export penalties or currency clause as he emerged from the first day of long-awaited trade talks with the U.S. in Washington, D.C., U.S., on April 15.
Photographer: Toru Hanai/Bloomberg

輸出から輸入を差し引いた日本の貿易収支は3月速報で5285億円の黒字と、2カ月連続で黒字だった。2018年度の貿易収支は原油高の影響で3年ぶりに赤字となった。財務省が17日発表した。

キーポイント

  • 3月の貿易収支は5285億円の黒字(ブルームバーグ調査の予想中央値は3632億円の黒字)-前月は3349億円の黒字
  • 輸出は前年比2.4%減(予想は2.6%減)の7兆2013億円と4カ月連続減少-前月は1.2%減
    • 輸出数量指数は5.6%減と5カ月連続の減少
  • 輸入は1.1%増(予想は2.8%増)の6兆6728億円と3カ月ぶりの増加-前月6.6%減
  • 18年度の貿易収支は1兆5854億円の赤字
  • 輸出は前年度比1.9%増の80兆7088億円、輸入は7.1%増の82兆2943億円、いずれも2年連続の増加

          
輸出の推移

エコノミストの見方

クレディ・スイス証券の塩野剛志エコノミスト:

  • 中国経済の減速の影響を受けて輸出は弱い。これをみると第1四半期のGDP成長率はゼロ%近傍ではないか
  • 方向性としては最近の中国の経済指標は持ち直しを示唆しており、日本の輸出もボトムを打ったとみてよい
  • 年初などこの局面の落ち込みがかなり深刻で長引くのではないかとの懸念が広がったが、そういうことにはならなそうだ

詳細

  • 3月の貿易黒字は前年同月比32.6%減、中国向け輸出減(9.4%減)が影響-財務省
    • 対中貿易収支は12カ月連続の赤字-金属加工機械や液晶デバイス・同製造用装置の輸出減
    • 中国景気は月例経済報告にある通り当面緩やかな減速が続き、各種政策効果が次第に発現することが期待されるというのが政府認識
  • 18年度の貿易収支は3年ぶりの赤字、原油高が影響-財務省
    • 中国、アジアの輸出入額は過去最大
    • 対中貿易収支は3年ぶり赤字幅拡大、携帯電話部品の輸出減
    • 対米は2年ぶり黒字幅縮小、自動車輸出減と原油高による輸入増
    • 対EUは7年連続赤字、仏航空機購入で輸入額は過去最大

背景

  • 政府は3月の月例経済報告で、日本経済の総括判断を3年ぶりに下方修正。「景気は緩やかに回復している」との基調判断は維持しながらも、中国経済の減速などの影響を受けて「このところ輸出や生産の一部に弱さも見られる」との表現を追加
  • 中国の3月の輸出はドルベースで前年同月比14.2%増、市場予想の中心6.5%増を上回る。輸入は7.6%減と、予想0.2%増を下回る

3月の貿易統計の概要(表)

3月の貿易統計の地域別詳細(表)

(詳細を差し替えて更新します.)
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