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強気ゴールドマンVS冷静JPモルガン、日本シクリカル株の行方は?

  • シクリカル・シフトは目先続く、電機や機械推奨-ゴールドマン
  • 電機・機械の追加アウトパフォーム余地は大きくない-JPモルガン

主要株価指数が4カ月ぶり高値圏に復帰し、海外株と比べた出遅れを修正する動きが強まってきた日本株。上昇の原動力となっている電機などシクリカル業種への評価がまちまちで、このまま上昇が続くか運用者は悩んでいる。

  TOPIXの業種ウエートで首位の電機、7位の機械などシクリカル(景気敏感)業種の代表指数は、4月に入るともみ合い相場の中で先行して上値を試してきた。そのシクリカル業種に対するストラテジストの見解は一致していない。

足元シクリカルはTOPIXをアウトパフォーム

  JPモルガン証券の阪上亮太チーフ株式ストラテジストは10日付リポートで、1月上旬以降のリターンリバーサルの動きが長引いている印象だと指摘。シクリカル業種は「グローバル国内総生産(GDP)成長率が3%程度まで加速することを既に織り込んだ」とし、シクリカルのリバーサルの動きを先導している電機・機械のさらなるアウトパフォーム余地は大きくないとの見解だ。

  それに対し、ゴールドマン・サックス証券の建部和礼ストラテジストらは12日付リポートで、同社では米国と中国は経済成長が回復に転じ、年後半に向けて世界経済の成長が続くと考えており、その恩恵を受けるシクリカルセクターのアウトパフォーマンスは継続する可能性が高いとの見方を示す。同証は電子部品・精密、総合電機/電気設備のセクター推奨を「オーバーウエート」に上げ、機械も「オーバーウエート」を維持した。

  三井住友DSアセットマネジメント株式運用グループの平川康彦シニアファンドマネジャーは「業績や受注の先行きに対する確信度がそれほど高くない中、景気の循環論だけでみるならシクリカル業種が本格的に上昇するには早い」と言う。ただ、「業績や受注が戻り始めたことが確認できた時には、株価はもう相当上がってしまっているだろう」と述べ、投資家にとっては悩ましい状況だとみる。

  その上で同氏は「日米欧での潤沢な流動性が続き、中国を含めると過剰流動性は増える方向にある。循環回復と過剰流動性の重なりから、下値では買いたい向きが列をなしている。期待を含めて需給の押し上げ要因は多く、短期では一段高の可能性もある」と予想している。

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