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債券は安い、海外金利低下一服感で売り圧力ー20年入札後に買い場面も

更新日時

債券相場は下落。財務省が実施した20年債入札が順調な結果となったことで買いが優勢となる場面があったものの、海外金利の低下一服感を背景にした先物や現物債などの売り圧力が次第に強まり、相場全体が押し下げられた。

  • 長期国債先物6月物は前日比15銭安の152円50銭で終了。一時は152円48銭と、中心限月の日中取引ベースで3月6日以来の安値
  • 新発10年物354回債利回りは0.5ベーシスポイント(bp)高いマイナス0.03%と、5日以来の水準に上昇。20年入札結果発表後にマイナス0.04%に低下場面も
  • 20年物167回債利回りは一時2bp低い0.35%まで低下後、0.365%

市場関係者の見方

SBI証券の道家映二チーフ債券ストラテジスト
  • 米長期金利が2.5%台に戻すなど足元の海外金利上昇で外部環境が不安定な中、新発の20年債にはニーズがあるものの、金利リスク全体を膨らませるというマーケットではない
  • キャリー(金利)確保とディーリング需要で20年入札に買いが入った一方で、その他の年限や既発債を売ってデュレーションを調整する動きが出た

20年債入札

  • 最低落札価格は100円60銭、ブルームバーグがまとめた市場予想中央値は100円50銭
  • 投資家需要の強弱を反映する応札倍率は5.10倍と2014年1月以来の高水準、前回は4.84倍
  • 小さければ好調を示すテール(最低と平均落札価格の差)は3銭、前回4銭から縮小
  • 岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジスト
    • 10年債利回りがマイナスで定着してしまっているので、超長期国債への需要が強いということではないか
    • 従来は生保や年金だけが20年債を投資対象にしていたが、投資家層がかなり幅広くなっている
    • 利回りが低下すれば日本銀行の買い入れオペ減額も十分あり得る上、20年債の利回り水準もかなり魅力的ではなくなってきているので、ここから上値をどんどん買うかというと微妙な状況
  • 備考:過去の20年債入札の結果一覧

新発国債利回り(午後3時時点)

2年債5年債10年債20年債30年債40年債
-0.160%-0.150%-0.030%0.365%0.540%0.555%
前日比+0.5bp+1.5bp+0.5bp-0.5bp 横ばい 横ばい
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